(私はいったい何をしているんだろう)
結界の外で繰り広げられている光景を見ながら魔王は考えていた
(閉じ込められている今の私は無力)
そうしている間に人間の少年と母親が殺られた
(❗)
なんとかしないと言う思いと裏腹に体が動かない
(まさかあのカミエルが)
魔王はあの時を思い出していた
慌ただしく開けられた扉にただならぬ気配を感じた
「何事ですか❗ここは魔王の部屋ですよ」
「まあ妃、それより何が」
「魔王様大変なことが起こりました」
妃は凄い剣幕で睨むと
「早く言いなさい❗」
「カミエルが反乱を起こしました」
「・・・・あのカミエル?で?」
「城外から入って来たナナツらと戦闘中との情報が」
「カミエル一人で?」
「それが地下から凶暴な姉妹を解放したとの情報が」
あの姉妹を解放しただと
「早く手を打たないと大変なことに」
「わかってるわよ❗あなたも黙ってないで何か考えなさい」
といきなり魔王立ち上がると妃の肩を叩いて
「・・・あなたいきなり何を・・・」
気を失った妃を抱えると兵士に
「こいつを地下牢に隠してきてくれ」
「魔王様は」
「カミエルを止める、早く行け」
敬礼をして去る兵士を確認すると
「じゃ私も行くとするか」
剣を取ると部屋を出た
あれからカミエルの罠にかかり結界に閉じ込められた
そうしている間にナナツも殺られた
(❗❗❗❗くそーデビル絶対に許さない❗)
体の中から今までにない力が溢れてきた
(許さない❗許さない❗許さない❗)
「まだ生きているのか。流石はナナツ簡単には逝かないな、でも次が最後だ」
刀を振り上げると何かが壊れる音に続いて強烈な痛みが全身を貫きそのまま壁にぶつかった
「な、何かが起こった?」
辺りを見渡してみると壊れた結界に
「デビル貴様は許さない」
ナナツと妃更に瑛太を脇に寄せた魔王の姿があった