「あそこにいる男の人怪しくない」
「確かに、まさかストーカーですか」
「誰か警察には」
「でもそんなことしたら後で」


俺は汚物を見るような視線を感じながら校門の前にいた

全ての女子高生が俺を避けて通って行くのがわかる

しかしこの場所を離れるわけにはいかない

光川綾にもう一回会いたかった

理由はわからないが、会わなければ駄目な気がした

「ちょっと君こんなところで何をしているんだ」

考え事をしていたから気づかなかったが誰かが警察に通報したみたいだ

「知り合いの子を待っていたもので」

「本当かね?」

と校門から出てくる光川綾を視界の端に見えた

追いかけなくては見失ってしまう

「じゃ詳しい話は・・って逃げるな!」

俺は制止を振り切り光川綾を追い出した

後方から「止まれ❗逃げるな❗」と警官が叫んでいたが軈て聞こえなくなった

これで指名手配されたかもしれないが

角を曲がったところで追い付いた

「あの・・・・・・・」

言葉が出てこない

確かに言いたいことはあったはずだが、本人を目の前にしたら全てが消えていた

なにか話さないと

不審そうに見る綾に

「この前あったよね」

やっとの思い出で絞り出した一言に

綾は上を見て軈て俺を見ると

「あなたはあの時の」

「はいその通りです」

まだ警戒しているのか笑顔ではない

「それでいったい何のようですか?用がなかったら私塾があるから」

「えっと・・・その」

ただ会いたかった

それだけである

別に話すことはない筈

「無かったら私はこれで」

離れて行く光川にかける言葉が出てこない

「こんなところにいた」

背後から話しかけられて振り返ると

「仮影迷」

「覚えてくれたんだ🎵嬉しいなと」

口ではそう言っているが笑っていない

「仮影迷、瞳は?」

「瞳?あっ陰川さんのことね。私の家にいるわところで今日はあなたには用はないわ🎵あるのはそこの子よ🎵」

真っ直ぐに光川綾を指していた

光川はゆっくりと振り返ると

「私に何か?」

仮影迷はゆっくりと歩きながら

「単刀直入に言うね🎵私に協力しなさい」