外の様子を伺っていたイリスが

「お姉様もう大丈夫みたいですよ」

俺はナナツを見ると《行くわ》という感じで頷いた

外に出ると月明かりがない漆黒の闇が支配していて何も見えない

村人も寝ているらしく家から光が漏れてこない


「お姉様まだ灯の魔法は使わないように」

と釘をさすをさしてナナツの動きを止めた

まるで見えているかのように歩いて行くイリス

「どうやらイリスは入り口に向かってないみたいね」

「お姉様忘れたの?入り口は閉まっているわ」

「どういう事ナナツ」

「闇の住民対策ね」

「流石お姉様です」

外からの侵入を防いでいるか

じゃどこから出るんだ?

「塵は黙ってついてくる!」

はいはいわかりました

その後暫く誰も口を開かなかった









「ナナツが戻ってきてるだと」

「さっき村を監視していた部下からそのような報告がありました」

ここはアデルとファフミールが捕らえられている軍事基地である

「でその後は?」

「村人に襲われてどうやらイリスに助けられたと」

イリスだと

厄介な事になりそうだ

「ナナツら必ずファフミールを助けに来る」

「どうします?軍隊を使いますか?」

「それは駄目だ。そんな大事には出来ない」

じゃどうする?

「そうだ。闇の住民を使おう」

「奴等が従いますかね」

「従うさ。違うな。従うしかないか」

「では早速交渉に」

「必要ない。おい出てこい」

闇の中から女性が姿を現した

「気づいてましたか?」

「わかっていたよ、それより闇の住民をけしかけてナナツを襲うように仕向けろ」

「わかりました、ご命令通りに」

再び姿が消えた

「今の女性は」

「闇の住民と言っておこう」

「それとナナツと一緒に人間界から来たと思われる男性も」

「人間?ほっとけばいい。何も出来ないだろう」

ナナツ助けに来るなら来てみろ

返り討ちにあわしてやる

そして捕まえてファフミールと一緒に処刑にしてやる