「犯人はあなたね」

回りの客達は女子高生の指差す方向に視線が集まった

指された男は数歩後退して

「俺が犯人だと!馬鹿な。みんなこんな奴の言うことを聞くな」

男は右手を前に差し出して女子高生を指差しながら叫んだ

そして凄い眼力で睨んできた

「仕方ないわ。全ての証拠があなたが犯人だと示しているの」

「証拠だと。そんなのあるわけない」

「あらどうしてないと言い切れるの」

「それは・・・・・・・・・・・」

「言えないの?ああ言いたくないのね」

「・・・・・・・・・・」

女子高生はゆっくりと男に近づきながら

「証拠はあなたが持っている」

「俺が・・・・・持っている?」

「そうよ。あなたが持っている。ところでその右手の親指どうしたの」

男は右手の親指を後ろに隠した

「怪我だよ。包丁で切ったんだよ」

「へぇあなた左利きだったんだ。てっきり右利きかと思っていたわ」

「・・・・・・・!」

「さっきあなたは私を右手で指差したでしょう。そうだから右利きと思っていたわけよ」

男の顔に焦りの色が現れた

「右利きの人が包丁で右手は切れないわ。多分それは争った時についた傷、被害者が最後の力でつけた傷。調べればわかるわ。そこから・・・・・・・」

「もういい。そうだよ。俺が犯人」

「諦めるのも早いの」

男はその場に崩れ落ちると

「もっとうまくやれたはず、あんなに暴れるとは思わなかった、眠らせてからやればよかった」

両脇を警察官に抱えられると男はゆっくりと歩き出した

「ねぇほんとにうまくやれたと思う」

「ああ間違いなくやれたと思う」

「教えてあげる。あなたの最大のミスは」

「なんだ」

「私が担当したことよ。この女子高生名探偵笹川崎が担当したことよ」

項垂れて出て行く男の背中に叫んだ











「はーーいOK。お疲れさまです」

今出ていった男が戻ってきて

「今日もなかなかいい演技だったよ」

「ありがとうございます。みなさんも最高の演技だったよ」

「崎も最高の演技だったよ。ところで学校は」

「今から行けば午後には間に合うかも。じゃみなさんまた来週に」

崎はすれ違う関係者に挨拶をしながらスタジオを後にした



JKと幽霊探偵

近日公開予定