「哲郎こんな簡単な問題何で出来ないの」

開始から二時間

国語は終わり数学に入っていた

俺は数学は苦手である

数式がお経のように見えてくる

ふと多摩子を見ると睨んでいた

「だって苦手だもん」

「苦手?そんなの克服しなさい!そんなでは勝てないわよ」

「教え方がわ・・・・・」

「何か言った?」

「別に」

「じゃ最初から」

再び数式地獄が始まった

こんなの覚えなくてもこの先の人生に与える影響はないと思うが

多摩子の必死に教えてるのを見ていると

絶対に言えない

さらに二時間経って数学が終わった

「もうこんな時間」

時計は17時を少し越えていた

「哲郎今日はおしまいね。明日は英語から始めるからこの本を読んでおくこと」

手渡された参考書はまるで電話帳

これを一晩で読むのか

「哲郎安心しなさい、読む所には赤線が引いてあるわ」

中を少し見てみると確かに

「じゃあいつらと合流するか」

多摩子は携帯を取り出して


「暦終わった?こっちは今日の分は、そう終わった🎵じゃ校門で」

多摩子はゆっくりと教室を

俺は置いて行かれないようについて行く


校門には三人がいた

真ん中にいるのが暦

その両側で座っているのが

碧と楓

二人とも疲れきっているのがわかる

「暦どうだ?」

「多摩子様聞いてください。あの二人覚えが悪くて悪くて・・・・・」

改めて二人を見ると楓がゆっくりと立ち上がると近づいてくる


「あの占い師全てが終わったら・・・」

「楓何があったんだ?疲れきっているのがそんなにきつい勉強だったのか」

「地獄だよ。あれが生き地獄なんだと思ったよ」

そんなにきついのか

俺は多摩子でよかったのか

「妖精の私でも堪えられなかった」

碧も加わってきた

「二人とも・・・お疲れさま」

「・・・・・・なのよ」

多摩子と暦の会話が途切れ途切れ聞こえてくる

「わかった。明日はあなたが哲郎を教えるかしら?」

「断ります❗」

即答で答える暦

早くないですか暦さん

少しは考えてから答えても

「じゃ明日もこの組み合わせで」

「多摩子様の言う通りにします」

言う通りにするなら例えばだよ

暦明日は哲郎を教えなさいといえばやはり

《多摩子様の言う通りにします》って答えるのか

再び二人を見るが姿はなかった

まるで逃げたみたいだ

明日は来るだろうか

楓は来るだろうか

暦に対してライバル心があるから

暦には負けたくないと言う思いから

じゃ碧は?

「哲郎帰るわよ」

暦も姿はなかった

いつ帰ったんだ

こうしてテスト勉強の一日目が終わった