とりあえずあの村を管理している役所に行ってみることに

役所は隣町にあった

「この人物について聞きたいことが」

わたしの写真を差し出してみると

「あなたは?」

「私ですか?探偵をしていて、この子の両親から探してほしいと依頼を受けたもので何日も行方がわからないらしく」

「そうですか、警察には」

「両親が警察沙汰にはと」

勿論嘘であるが

「わかりました。じゃ写真を貸してください。それと名前は?」

聞いていないし知らない

わたしとしか聞いていないが

「名前は聞いていません」

「聞いていないか。とりあえず調べてみます。少しあそこで待っていてください」

指差す方向に赤くて長い椅子が

とりあえず座って一息をつく

男はパソコンに向き弄りだした

これでわたしの正体がわかれば

祈る気持ちで待つこと10分

「来てください」

ゆっくりと近づくと一枚の紙が差し出され

「これが。ありがとうございます」

受けとると椅子に戻り中身を見てみると

《19××年×××村生まれ》

あの村の出身者か

19××年ならまだ5歳くらいか

そうには見えなかったが

次の項目に愕然とした

《19××年死亡》

!死んでいるだと

去年無くなっているではないか


じゃあれは誰なんだ

俺は誰と話していたんだ

わたしとはいったい何者なんだ


でも何か引っ掛かる

具体的には言えないが

次はこの紙に書かれている住所に行ってみよう

かなり近いし

俺はゆっくりと立ち上がると役所を後にした