「あのちょっといいですか」

今日は日曜日だが部活にはないらしい

陸上部に野球部はグランドで汗を流しているし

科学部に吹奏楽部は校舎の中でこちらも汗を流している

刑事は思った

これが青春なんだと

さて秋菜はどうやら小説部にいるらしい

部室の中は他と比べて静かで

部員はみんなパソコンと向き合っている

昔とは違って原稿用紙に書くなんて事はないんだろう

これなら俺でも書けるかもと思う

「あのなんのようですか」

「秋菜さんは」

たぶんこの人が部長だろう

どこか風格がある

「みんな秋菜さんを見た人いる」

それに対して首を縦に振る人はいなかった

「今日はまだ来ていないみたいですね」

来ていない?

じゃ春菜と一緒にいたのか

それならあの性格なら出てくるはず

春菜の背後に誰もいないことはわかっている

それに確かあのとき

『お姉ちゃんには言っておきます』

って言っていたが春菜のあの反応は

聞かされていないと言う反応だった

忘れていたか

春菜とはあっていないか

「来ていないか。もしもきたらこちらに連絡を」

部長に連絡先を渡すと学校を後にした

さあどうする

もしかしたら自宅にいるかもしれない

いなかったら署に戻ろう

春菜は何を隠しているんだろうか

勘がそう告げていた

春菜は黒に近い白

とりあえず二人揃って聴取をしたいものだ

そうしているうちに家が見えてきて

「あれは・・・・秋菜の方か」

こっちを殺意の籠った視線で見つめる秋菜がいた