再び牢の前を歩いていると

「ねえあなた瑛太?瑛太でしょう」

暗闇から話しかけられた

恐る恐ると

「誰かいるの?」

「忘れたのかしら?私よ」

忘れる筈ない間違いなく

「ナナツ?」

「その通りよ」

校長は確か何処かにいるといっていたが

まさか牢の中だとは

「そう言えば怪我良くなったんだ」

「知ってるんだ。まああの校長に聞いたんでしょうけど」

「それともうすぐ闇の世界に返るんだっけ」

「それも知ってるんだ。お喋りな校長」

暗くて何処にいるかはわからないが

「もっとこっちに来なさい。大丈夫食べたりしないから」

「何処にいるかわからない」

「仕方ないか。禁止されてるけど」

ひとつの牢が明るくなった

どうやら火の呪文を唱えたようだ

「さあこれでわかるでしょう」

恐る恐ると近づくと中にナナツが座っていた

前に比べて少し痩せたような

「さっきも通ったが何故話しかけなかったんだ」

「簡単なことよ。五月蝿い校長がいたからよ」

ナナツはあの暗闇でも見えているみたいだ

「ところで瑛太あの子どうなったの?」

「あの子?誰の子とを言っているんだ」

「キラリンだったかな。私に酷い事した女の子よ」

「やはりまだ根にもっているのか」

「少しはね。でもあんまり根には持ってないわよ」

俺は迷った

話すべきか?止めるべきか?

アデルがいたか確実に止められている

俺は・・・・・・・・・・・・・・・

「早くしなさい!看守が来るでしょう」

俺は自然と全てを話していた

何故かそうするのが正解のような気がしたからだ

ナナツは黙って聞いていたが

「それは大変だね」

「そうなんだよ。現在医学では無理だと言われたよ」

「現在医学ではね。ねえ瑛太私なら助けてあげられるわよ」

今何て言った?

私なら助けてあげられるわよって言わなかったか

「今何て言った?」

「だから私なら助けてあげられるわよ」

「そんなこと出来るのか?」

「できるわよ。瑛太も知っての通り私は闇の世界の住民。その闇の世界にいる闇の医者なら治せるわよ」

本当なら凄いことだがあのナナツの言うことだし


「校長と相談・・・」

「瑛太時間がないわ。あの子もってあと数週間だよ」

あと数週間?

信じていいのか?

それより闇の世界にはどうすれば行けるのか

「私が案内してあげる」

案内してあげるって

「そのままの意味よ。じゃ闇の医者も探してあげる」


どうする?

このままならキラリンは確実に

闇の医者に見せたら助かる

「ナナツ案内してくれ」

「わかったけど私は牢の中」

「ナナツ出れないのか?」

「無理よ。この鉄格子なんかの呪文がかかっていて」

「じゃどうするの?」

「簡単なことよ。鍵を取って来てよ」

「何処に?」

「看守室にあるらしいけど」

「わかった。取って来るってそれ何処にあるんだ」

ナナツは呆れた顔をして右を指差して

「ここ真っ直ぐ行って突き当たりの扉よ。看守には見つからないでね。それとこれ持っていきなさい」

鉄格子越しに瓶を手渡された

なんか見たことのある瓶

中はピンクの錠剤が見える

もしかしてこれは

「瑛太が魔法少女に変身したやつよ」

ナナツさん何で持っているんだ

「聞かない方がいいと思うわ」

そうします

「それとこれも」

懐中電灯を渡された

これ欲しかったな

「じゃ行ってくるわ」

俺は懐中電灯をつけゆっくりと歩き出した