スー村を出て暫く進むと海が見えてきた

その向こうに陸地が見える

南大陸だろう

山が見当たらない平らな大陸

そこから左手を見たら大きな橋が

あれが南大橋だろう

あれをわたればいいのか

「じゃ行きますか」

道なりに行くと南大橋の入り口が見えてきてその脇に

「あれは関所?」

小さなプレハブの小屋が見えてその前にゲートも見えている

「思い出した」

確かにカミューが言っていた

南大陸に上陸するには政府の許可が必要だと

私は持っていない

何でも南大陸には貴重な資源があり守るためにも人の往来を制限しているとか

近くの岩場から様子をみると

人の気配がない事に気がついた

誰もいないのか?

そんな馬鹿なと思いながらゆっくりと近づいてゆくプレハブの中を見てみる

「誰もいない」

それどころか数年は使われた形跡もない

しかしこれはチャンスだ

ゆっくりとゲートを通って南大橋に入ってゆく

両側には海が広がっていて

海風が心地いい

真ん中辺りで振り返ると中央大陸が見えている

「いろいろあったな」

気功法を教えてくれたカミューと妹のサラン

大臣にギザ博士

特にギザ博士は敵なのか味方かわからない

そしてお姉さん

私は必ず助けに行くから待っていて

再び南大陸に歩き出す

暫く進むと南大陸のゲートが見えてきた

ここにもプレハブがあるが誰もいない

「ラッキーさあ南大陸に上陸しよう」



前方に大きな箱が見えている

「箱?」

そして上が開いてゆき中から女の子が出てきて

「やっと来たよーーーーー何時まで待たせる気かしら?それよりあたしちょーーーーーラッキーなんですけど。大臣に言われて待っててよかった」

「あなたは誰?」

「あたし?そうね。殺られる相手の名前くらい知ってて当たり前か。まあすぐに忘れることになるけどね」

どうやら味方ではないようだ

「あたしはカルーア。大臣に雇われてあなたを殺りにきた女の子よ」

また変なのがあらわれたと思いながら剣を抜いて構えた


第三章《南大橋の死闘》スタート