とりあえず一階に

辺りを警戒しながら下を目指す

途中の扉は全てパスして

それにしてもあの化物はなんなんだ?

昨日はあんなの居なかった

じゃいつ現れた

寝ている間にか

軈て一階に着いた

エアーガンを手にして

ゆっくりと開けて様子を伺う

誰もいない

あの化物もいない

目の前には出入り口が

ガラス越しに外の様子を

誰もいない以外は普段と同じだった

「よし大丈夫。大手町に行かなくては」

どうやってゆく

真っ先に思い付いたのが地下鉄

しかし電気は完全に止まっているらしく

信号もその輝きを消していた

それなら地下鉄を歩いてゆくのは

駄目だ

あの空間で化物に挟まれたら逃げ場がない

じゃ歩いてゆくしかない

諦めて歩き出した視線の先に化物がいた

「まだ見つかってない」

姿勢を低くして化物に見つからないように
移動してゆく

なるべく使いたくない

玉にも限界があるからだ

少し離れた横をゆっくりと抜けてゆく

「よしあそこまでいけば」

あと一歩の所で前に

「しまった!もう一匹いたのか」

俺に気がつくと唸り声をあげながら近づいてくる

さらにそれに反応して先にいた化物も

腰をあげて全力で目についた建物に逃げ込む

「テレビ朝日か」

誰もいないテレビ朝日を

背後から追いかける足音が聞こえてくる

いくつかのスタジオを抜けて

逃げるが軈て立ち止まると

エアーガンを構えてそれを待った

そして入ってきた化物に叩き込む

しかしやはりエアーガンでは

全ての玉を使いきり

廊下に逃げるが前方からも

「もう終わりだ」

諦めてその場に立ち止まると

化物もゆっくりと近づいてくる

とその時だった

背後で軽い銃声が聞こえてきて

「ガキしゃがみやがれ!」

その声に反応してしゃがみこむと

またしても銃声がして目の前の化物が後方に吹き飛ばされた

「何が起こっているんだ」

立ち上がり振り返るとそこに

銃を構えた女性が立っていた