「お姉ちゃん外静かになったよ」

あれから数時間最初は騒がしかったが

今は静かである

一体外で何が

意を決して外に出てみることにした

「サランお姉ちゃん外見てくる」

「私も行く」

「まだ危ないかもしれないからサランはここにいて!」

「でも・・・・・・・・・」

私はサランの目を見つめながら

「大丈夫。危なくなったら逃げてくるし」

「本当?私一人にしない?」

「約束する」

言いながら扉をゆっくりと開けてゆく

「じゃ行くね。私が出たら必ず鍵をかけなさい。いいって言うまで外さない。外から合図をするからね」

扉を閉めて鍵をかけたのを確認して

改めて見渡してみる

あまり変わらない室内

両親の姿は見当たらない

ゆっくりと進んで玄関に着いた

静かだ

ゆっくりと開けて外を見て動きが止まる

そこには村人の死体が散乱していた

敵の姿は見当たらない

ゆっくりと歩いてゆく

死の臭いに火の臭いが混ざって

異様な臭いになっている

まさに生地獄

歩き回り数人の生存者を確認したが

両親の姿は

大丈夫

生きている

しかしそんな思いも直ぐに

村で一番大きな木の元に仲良く並んでいた

いろんな思いが駆け巡りその場にしゃがみこんだ

どれくらい経っただろうか

ここにいては

早くサランの元に

そしてこの村から逃げるのよ

その思いが体を動かした

歩いても見えるのは死体

家が見えてきた



その玄関に人影があった

よく見るとそれは

「やばい!サランが危ない」

まだ残っていた敵の兵士

しかしまだ私には力がない

行ってもどうすることもできない

悔しい

見ていることしか出来ない

しかし助けなくては

その思いが体を動かしていた



つく直前横から白い玉が飛んできて

敵にぶつかって爆発した

「何?一体何が?」

敵の姿は消えていた

飛んできた方向を見ると

一人の老人が立っているのが見えた

私は全速で老人の元に急いだ