「誰?」

それは間違いなく妹の声であった

「あなたこんなところで何してるの?」


暫くの沈黙の後に

「お姉さん何か光るものもってない」

光るものってもってないけど

「じゃ玉みたいなものもってない」

そう言われたら入り口で玉を拾った

「お姉さんそれ多分光玉だと思う」

光玉?

妹の説明ではスイッチがあり下に置いて

押すと辺りが昼のように明るくなるらしい

置いて押すと言われる通り明るくなり

妹の顔が見えた

「お姉さん下に何か落ちていない?」

言われて見てみると鍵らしい物があった

「それギザ博士が落としていった鍵だよ」

試しに差し込んで回すと

牢の扉が開いた

中に入ると妹が抱きついてきた

声を出さずに泣き出した妹を

優しく抱き締めながら

「何があったか教えてくれる?」

妹の話はとても信じられる話ではないが

真剣な目を見ていると

「信じられないでしょう」

「大丈夫。信じてあげる」

「ありがとうお姉さん」

「妹を信じないでどうするの。でこれからどうするき?」

「とりあえずここを出て王に直接言う」

「王が信じるかどうかは怪しいがとりあえず家に帰ろうか」

「・・・・・・うん」

辺りを警戒しながら牢を後にした



「ギザ博士あの子は牢に閉じ込めたんだな」

「間違いないわ。もう出れないはず」

「それと姉が来たそうだが」

「適当なこと言って追い返したわ」

勿論嘘だが

このうすのろにはばれまい

といきなりドアが開けられて兵が

「大臣ギザ博士あの子が逃げました」

「逃げただと!ギザ博士!出れないはずではなかったのか?」

「まあ完璧な牢なんてありませんわ。それより早く手を打てば」

「そうだな。各所に兵を配置して探し出せ。それと出入口を封鎖しろ」

敬礼して立ち去ろうとした兵に

「王宮の出入口の反対にある最上階に追い込むように兵を配置して、私が指示を出すわ」

兵に近寄ると耳元に囁いた

「わかりましたギザ博士」

部屋を出ていった

「私も探してみます」

ギザ博士も部屋を出ていった

廊下を歩きながら

(面白くなってきた。あの子机の上の機械に気がついたかしら。それと牢の前の兵も退けてあげたわ。玉にも気がついたかしら。何故そうするかと言うと私が優しいからよ♪さあ忙しくなるわ♪楽しませてよ♪ワクワクさせてよ♪)

笑いを堪えられずその場で笑いだした