部屋に戻ったさきはとりあえず人間界に行く準備をした

許可が下りなくても

何としても人間界に行かなくては

たとえどんな手を使ってもだ

それにしても何故殺られたのか

それが知りたい

準備を終え許可書を書いてみる

用件は姉と同じでいいだろう

目的は温泉に

まあこんなもので許可は下りないだろうな

それと明日聞き込みをしないと

姉の本当の目的を

誰が許可を出したのかを

軈てさきは眠りに堕ちていった


窓から射す光に朝だとわかり

朝食を済ませて一番に王宮に許可書を出して

そのまま聞き込みをしてみたが

芳しい情報は集まらなかった

誰も知らないと言う答えが大体だった

(本当に知らないのか!知ってるけど口止めされているか)

ここにいても埒があかないと思い王宮を後にした



ギザ博士はさきに気づかれないように

後をつけていた

(もう諦めて人間界に行けば)

王宮を出たさきに続いて出たそして

ギザ博士はそのまま横道に入って姿を消した




さきはそのまま酒場に向かった

目的はある筋から情報を買うためだ

約束の時間も迫っている

酒場に入ると目的の人物は直ぐに見つかった

さきはゆっくりと近づいて

「私はさき。あなたが情報を持ってるとか」

マスクをしていて顔は見えない

二つ空いた穴から鋭い視線を感じる


「そうだ!」

かなり低い声だ

「私の事はXと呼べ!座れば」

前の椅子に座ると

「じゃ何から知りたい?」

私はとりあえず

「姉は何故人間界に行ったのか知りたいの。私には温泉に行くと言っていたけど信じられないの。教えて」