反対に行った亜也だったが

いい情報は得られなかった

一里塚恵美の写真を見せてみるが

見たことない

知らない

と言う返事がほとんどだった

そして進んでいくうちに徐々に人家が減って行く

亜也に焦りが

一里塚恵美は来ていないのか

前方にこの村で最後の店が見えてきた

あそこが駄目なら諦めて引き返すか

と思いながら扉を開けた

どうやら喫茶店のようだ

「いらっしゃいませ」

カウンターの中から元気な声がした

「あの客じゃなくて聞きたいことがあるんですけど」

と言いながら一里塚恵美の写真を見せると

「いや知らないな」

やはりか

「ありがとうございます」

出ていこうとした私を

「せっかく来たんだしコーヒー位飲んでいきなさい」

「しかしお金が・・・・・・」

「代金は要らないよ♪さあ座って」

席に座ると程なくしてコーヒーが運ばれてきた

なかなか旨い

「客にコーヒー出すのは久しぶりだな」

「儲かっていないのか?」

「凄いこと聞くな。まあその通りだよ」

「ごめんなさい」

「気にするな♪」

「久しぶりって何れくらいだ?」

「1ヶ月かな。あの客は変わっていたから覚えているんだ」

「変わっている?」

「なんか覆面をしてヒラヒラのマントとかなり変わった奴だったな」

覆面にヒラヒラのマント

まさか!

「そいつ一人だけか?」

「一人だったな。座るなりコーヒーを注文すると携帯を取り出して」

「内容はわからないよね」

「わからないが時折大声で『俺は殺ったぞ』『恵美これからどうしたら・・・・』と言う事が聞こえてきたよ」

間違いない

スーパースター

電話の相手は一里塚恵美

「ありがとう♪いい情報」

店を出て時計を見ると二時間を既に超えていた

「まあ山田だからな♪ゆっくりと行こうか」

亜也はゆっくりと歩きだした