「ここが現場か」

あれから電車を乗り継いで

さらにバスに乗り現場に着いた

「それにしても凄い田舎だな。ここ大阪だよな山ばかりだよ」

確かに見える風景は山しかない

言われなければ大阪とは思えない

目の前には現場の家があり

回りを立ち入り禁止のロープがあり

中に入るのを邪魔しているようだ

「山田とりあえず聴き込みをするぞ。私は右に山田は左に」

二時間後ここでと言うと亜也は右に行った

仕方ないから言われた通り左に行った


最初に目に入ったタバコやに聞いてみたが

あまりいい情報はなかった

違う

一つだけ

覆面の男があの日店前を歩いていた

と言うものだった

次の店でも同じだった

覆面の男

気になる

しかし一里塚恵美の写真を見せても

見ていないと言う情報しかなかった

一里塚恵美はここに来ていないのか

しかし三件目で

「ああこの女性見ましたよ。確かに見ました。覆面の男と一緒にいました」

現場からかなり離れている八百屋

その前にある喫茶店に入るのを見ていた

喫茶店に入ると一里塚恵美の写真を見せると

「はい間違いありません。覆面の男と一緒に入って来ました。何で覚えているかですか?あんなに目立つ覆面の男忘れる筈がありません」

「何か話していたかわかりますか」

「それはちょっと。あっしかし覆面の男が『必ず実行する』とか『任しておけ』とか聞こえてきました女性の方は聞こえませんでした。しかし」

「何ですか?」

「その女性がいつ店を出たのかわからないんです。気がついたらいなかった」

コーヒーを飲んで店を後にした

一里塚恵美はここに来ていた

ここまでしか来ていないから

この先に目撃者がいない

実行犯は覆面の男

それを指令したのが一里塚恵美

でも証拠がない

もうすぐ二時間経つ

現場の家に戻ろう

待たせると亜也が五月蝿い

急ぎ足で戻って行った