「山田!早くこい!恵美はいないぞ」

ロビーを見てきた亜也が

部屋にはいるなり言ってきた

「隠れていたりとかしないよな」

「それはない!早く宿を出よう」

それから辺りを警戒しながら

チェックアウトして宿屋を後にした

道中も時折立ち止まると振り返り

尾行がないか確認した

そうしているうちに前方に駅が見えてきた

今は通勤時間帯らしく駅に入る人が沢山

あの中に混ざればとりあえず

恵美から逃げられる気がした

「山田あの人の群れに交わるから手を離すなよとりあえず恵美の尾行から逃げるぞ。降りる駅は私が決める!手を引くからな」

今恵美の尾行って言わなかったか

まさかされているのか

「あんた鈍いね!そんなんだから一生平なのよ出るときからされているわ」

じゃ言ってくれても

「あんたに言ったらキョロキョロして気がついたと思われるでしょう!いい少し走るわよ」

と言うと手を捕まえ駅目指して走り出した

辺りの人間が何があったかといった感じで見るが

亜也はお構いなしでかけて行く

駅に入っても緩めずに改札を抜けて

ホームに着いた

そう言えば何時切符を買ったんだ

軈て入ってきた電車

中は通勤客で一杯

停止すると中から沢山の乗客が降りてきて

ホームは溢れかえった

亜也の手を離さないように気をつけながら

耐えて軈て乗り込む乗客に紛れて

入るが

亜也に手を引かれて何故か

乗り込む乗客を掻き分けて降りた

軈て出発した電車の中に

一里塚恵美がいたような気がした

あれがそうなら降りれなかったのか

悔しそうな顔をしていたような

亜也を見ると

反対側のホームを指差して

「今一里塚恵美が乗っていたよね♪私たちはあそこから乗り込むわよ♪現場には少し遠回りになるけど」

手を引かれて

反対側のホームに向かった




「あの子私をまいたつもりかしら?次で降りたら必ず追いかけてやる!」

『この電車は特急です。次は終点・・・・・」

しまった!

特急だった

終点まで止まらない

くそー馬野原亜也!はめたな!

悔しがる一里塚恵美を乗せた

特急は終点を目指して走り続けた