橋の下には沢山の警察官が集まっていた

橋は封鎖されて両側には警察車両が止めている

川を見下ろす道には野次馬が溢れていた

その集団を見た一人の男が

「あの一体何があったんですか?」

「事故だとよ。あの橋から飛び降りだってよ」

「自殺ですか?」

「警察はそう見ているらしい」

ありがとうと言って橋に近づいてみるが

途中で警官に止められた

「この先は駄目です」

「あっ私は新聞記者の山田と言います」

「記者?取材は駄目です」

仕方なく離れて様子を見ることにした

川岸に引き揚げられた布切れのかけられた

物が目に留まった

(あれが仏か)

回りには検死をしているらしく

いろんな機械を使っている

再び橋を見ると飛び降りたであろう地点に

数人の刑事が捜査をしている

(あそこに行きたいがなにか手はないか?)

橋の入り口は警察車両があり

入られない

ふと前方を見ると下に続く階段が見えた



その階段を一人の少女が今確かに降りていった

(あれ小学生?一体何で?)

俺は立ち上がるとその小学生を追っ手

階段を降りていた

川岸では刑事がいて

「どうだ。殺しの可能性は?」

「その可能性はありませんね。争ったあともありませんし何よりアルコール反応が出ていますよって橋から何かのアクシデントで堕ちた。そして頭を打って気を失い水で溺死だと」

「そうか。ごくろう!一様事故殺人両方から引き続き捜査をしてほしい」



「おじさんたちの目って節穴なの?」

その言葉に刑事が動きを止めて

辺りを見ると

私と目があった

「貴様は誰だ?」

新聞記者と告げると

「許可を出した覚えはないぞ。それよりさっきの台詞は貴様か!」

「これどうみても殺しでしょう!こんなのがわからないの?馬鹿じゃない」

次は辺りの空気が凍りつく

刑事は辺りを見渡すが

「ほんと頭を使いなさい!だから駄目なのよ♪私はあなたのそばにいるよ」

声の方向を見ると

一人の小学生が立っていた

「あのさっきの台詞はお嬢ちゃんかな?」

「そうだけど文句ある!」

刑事は辺りに向かって

「誰も入れるなと言った筈だ!早くこの記者と小学生を追い出せ!」

俺はすぐに捕まったが

小学生は逃げ回っている


刑事に一人の刑事が近づいてきて

「それよりさっきの言葉気にならない?」

「ああこの小学生が言っていたやつか。『これどうみても殺しでしょう!』だっけ」

「不審な点があるにはあるんだ」

そこに逃げ回っていた小学生が

近づいてきて

「やはり不審な点があるんだね。それって」

小学生は刑事に何か言っているが

離れていて聞こえない

しかし刑事の顔色が変わったのがわかった

「そうそれ確かに不自然だろ」

俺は力が抜けた警察官を振りほどいて

「一体何が?」

小学生が気がつくと

「おじさんまだいたんだ」

「私は新聞記者。世間に真実を報道する使命がある!」

「靴だよ」

「えっ?靴?」

「そう。事故なら靴を脱いでいる暇なんてないはず。しかし被害者の靴が上に残されているんだ。可笑しいだろう。自殺としても可笑しいことがある!自殺する人間が靴をバラバラに脱がないだろう。上の靴はバラバラになっていた。まあ自殺する人間が靴を脱がなくてもいいはずだな」

「えっと何?」

「あなたは本当に新聞記者?だったら頭を使いなさい。こんな小学生に馬鹿にされてるんだよ。まあ犯人は被害者に何か薬を飲ませてここは多分アルコールだけど。そして酩酊状態で橋の上から下に落とした。靴はその時偶然脱げた。しかし犯人は気がつかないで現場をあとにした。以上。何か文句ある!」

圧倒されていた

刑事も多分同じ心境だろう


その後正気に戻った警察官達に外に追いやられた

渋々と歩き出す

「ところで君は何者?」

「馬鹿じゃない!どうみても小学生だよ♪おじさんこそ新聞記者には見えないよ」

確かによく言われる

「名前は?」

「それって取材?」

「まあいちよう」

「秘密よ♪」

秘密ね

まあいいか

「ところでいつ靴を見たんだい?」

「下に降りる直前よ♪」

そうでしたか

こんな小さかったら警察官も見過ごすわな


「それより犯人は?」

「多分捕まるよ♪」

「どうして?」

「現場に戻ってくるはずよ♪確かめに。何より優越感に浸りたいでしょうから」

そうなのか?

とはいえないね

「私の家こっちだから!バイバイ新聞記者の人また会いましょう」

こうして小学生とは別れた

暫くして犯人が逮捕されたと言う情報が入ってきた