この前の満月の日。
『私になにかあったら、開けずに燃やして捨ててください』
と、けっこう厳重に梱包された紙袋を
ビリビリと破り、
中の物を取り出す。
紙袋の中身は、
過去数年の絵日記。
何度も読み返した手紙。
幾度となく手にした写真。
うん、うん。
よし、よし。
昔の私。
その時、その時を
一生懸命に生きていたのが
伝わってきて、嬉しかった。
今の私は、
過去の積み重ね。
自分の日記で
笑ったり、泣いたり、
切なくなったり。
一通りの感情を味わったら、
なんだかすっきり。
気が済んで、
再び梱包しなおして、
クローゼットの奥深くへ。
またまた
しばらく
サヨウナラ。