お父さん | ぱるたのTEE*TIME

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日々の色々、徒然なるまま(#^.^#)

4月の後半、その日は㍉㍑の余り嬉しくない誕生日でした。

天気は晴れ晴れ

朝から『ぱるちゃん』に、BIRTHDAYCardを頂きました。

相方君からもオメデトを含んだ『よっ!!』を頂き、普段と変わらず会社へGO!


会社では、かをるちゃんからワインのプレゼントカクテルグラス


いつもの様に淡々と仕事を熟して帰宅。



ポストを開いて郵便物を取り出す。


リビングに向かって『ただいまぁ』


ぱ『お帰りなのだ!!

た『お帰りなさぁい』


ヨシケイの発泡ケースを抱えてキッチンに到着。


お弁当箱を流しに入れて、郵便物チェック。


何通かのDMに混じって㍉㍑宛ての封筒を発見!!


『横浜市○区福祉保健センター』


????????????

確かに以前、その辺りに住んでいた事はある・・・


福祉?


㍉㍑は母子家庭で育ったから福祉でもお世話になっている・・・


でも何故?今?


頭の中は?の嵐・・・


ぱるちゃんに宿題をする様に告げて手紙の封を切る。


中にはA4用紙が数枚、何やら沢山書き込む箇所が有る用紙に混じって『㍉㍑様』の印字された文字。



『突然のお便りお許し下さい。』

ってな書き出しから始まった。



『圭次郎様が当センターで生活保護を受けております』


!!


衝撃だった。


彼は㍉㍑の父である。


手紙によると、父は一ヶ月以上入院していて何かの時の連絡先を教えて欲しいと書いてあった。


ついでに出来れば援助もしてほしい旨が綴られていた。






㍉が中学二年生の時に両親が離婚してから数回しか会って居ない。


最後に会ったのは多分15年位前の事。


たえさんと二人で、当時父が住んでいた小高い丘の上にある風呂無しアパートに行き、たえさんが部屋を掃除してる間に㍉が目の前の公園で父の散髪をした。



父は酒が大好きで部屋には梅酒の空き瓶が幾つも転がっていた。


父曰く、『お酒は体に良く無いからやめたんだ。』


父よ……


梅酒も立派な酒なんですが……



この時、父は68才位だったと思う。

まだ現役で仕事をしていた。


『あっちゅの為に五百円貯金してんだぁ』


と言いワンカップの空き瓶に八分目程に貯まった五百円玉をくれた。



『見て見て!この本!お父さんの事が載ってんだぁ』
見せてくれたのは、モロッコの○ と言うハードカバーの本。


その本の中腹にほんの2~3行、蛍光ペンで線が引かれてた。


たえさんはそれを見て嫌そうな顔をしていた。









そんな事を思い出しながら、たえさんに報告する。

『どうしたもんかね』と


た『援助なんかしなくて良いよ。』



㍉『取り敢えずボッチに手紙してみるよ。』(兄)



手紙が来た事だけを簡潔に兄に手紙






何で今日かなぁ…

よりによって㍉の誕生日…

トホホショック!





翌日、福祉保健センターに携帯を掛けてみた。



担当の方はとても丁寧に対応して下さいました。

話しによると父は〔肝細胞ガン〕骨や肺にも転移しているとのこと。


緊急時の連絡先として肉親を捜して居たらしい。



ってことは、そーゆー事よね。



身元引受人として父の弟さんがなって居たが一昨年の秋に亡くなっているらしい。



取り敢えず、㍉の携帯番をおしえて電話を切る。



さて、どうしたもんか。




北陸在住の㍉。



チョット行ってきますって距離じゃない…



ボッチからの連絡を待とう。



ボッチから何の連絡もないまま、休み明け。


仕事中に携帯に045着信。


慌てて出てみる。


福祉保健センターの担当さんからでした。
『今朝、四時五十二分。圭次郎さんが亡くなりました。』





電話を切ると、泣いている事に気が付いた。






もちろん会社で泣いた事なんて無いから、ほるちゃんがビックリして『どーしたん!!




ボッチに手紙


すると意外にもすぐに携帯に着信!!



ボッチにセンターの連絡先を告げると直ぐに行動してくれた。


身体は既に葬儀屋さんに移送されているらしい。



その日は定時より少し早めに退社させてもらい帰宅。


たえさんに『今から横浜に行って来る。』と宣言すると たえさんとぱるたも行くと言い出した。



相方君に事情を説明して電話を切ると…


いざ出発!!


㍉㍑初めてのロングドライブ!!




相方君の運転で何度も帰省しているけど、自分の運転は初めて!!





こうしておっかなびっくりの珍道中がまくをあけるのでした。



続く。