最近割と多く耳にする言葉で「グローバル人材」という単語がありますが、グローバル人材の定義はそもそもどんなものでしょうか。

 

経済産業省によると、「 企業は若手社員には、語学力に加え、外国人との商談を行い、外国人とチームで働くことのできる能力を、中堅人材には海外拠点のマネジメント能力を求めている 」(経済産業省)とまとめています。

 

下記、箇条書きです。

若手人材:

*英語で商談が出来る

*国籍を超えたチームで働くことが出来る

 

中堅人材:
*海外拠点のマネジメント能力

 

言語について、語学力とされていますが、コアとなるのは英語であることが一般的で、地域によっては現地語が求められることがあります。

 

因みに商談が出来るレベルの英語力というのは、職種によって少し幅があるように思います。
商談の方法が対面で直接もしくは電話などの音声会話であるのか、メールやチャットのやり取りなど文通であるのか、日本人は読み書きは出来ても会話が出来ないというパターンも多いので、段階的であっても良いでしょう。

 

国籍を超えたチームで働くことが出来る。というのは、言語力のみならず、文化や習慣の違う相手に対する相互理解が必要になってきます。 日本の常識は通用しない。というのを前提に共通のゴールに到達するには、コミュニケーション能力と柔軟性が求められます。 また、商習慣、宗教、文化背景などを学んで理解する事も重要であると言えます。

 

例えば私のバングラデシュ経験では、イスラム教徒の国では、政府機関も断食の為、就業時間を短くするということがありました。これに倣って一般企業も断食期間は就業時間を短くするのが慣例です。日系企業だから日本同様に働け。というのは通用しないのです。

また、敬虔なイスラム教徒は就業時間中でもお祈りの時刻になると、お祈りをする為にオフィスを抜ける。というのもよくある光景でした。 日本人にとっては初めて見ること、聞くことが沢山ありますが、彼らにとってそれが当たり前。というのをこちらも学んで少しずつ理解していくようにしました。 宗教についてはデリケートな話題ですが、一旦打ち解けると、こちらの興味に対して色々教えてくれたものでした。

 

国際チームで働く場合、相手国の宗教、生活習慣、祝日、商習慣などを予め知っておくと相手への配慮をしながら協調する事が出来るようになると思います。

 

長くなりそうなので、分割して書こうと思います。