本日掲載の原稿です。


転職希望者達の声

~キャリアパス提示の必要性~

今回は、転職希望の方々から、転職理由として多いものの一つをお伝えしたいと思う。

ある20代後半の男性は、「自分のポジションについて、今後どうステップアップ出来るのか、先々にどんな職務に就けるのか不安に感じている。」と話す。また、ある20代前半の女性は、「社内でのキャリアアップは困難と感じていて、絶望すら覚える。だから、就きたいポジションの為に、転職したい。」と訴える。まだまだこれからの活躍が期待される年代の若者達が、何故このような不安感を持つのか。

問題の一つに、働く側と企業側で、キャリアパスへの認識が違う点が挙げられる。

働く側は、「ファッションが好き」という情熱を持ち、自分に合う職場を探す。最初の時点で、後に自分が就きたいポジションから、既に外れているケースもある。やりたい仕事に就けても、長期の目線で考えていない場合、ある程度年数を重ねた時点で、ふと人生を考え、不安に陥る。自分の求めるポジションへのキャリアパスを熟知しているが、自分が所属する企業内にその道を見いだせない。酷いケースでは、志望の職種に就くには良い勉強になると説明され、希望とは違う職種に就くが、実際には、キャリアチェンジの道は全くない。等、どこかで壁に突き当たる。

企業側は、出来る人間が必然的に昇進し、上級職に就いていく事実に、補足は必要だと考えていない。当然、皆、志望して入社してきたのだから、前向きに頑張るであろうと考える。しかし、明らかに、特殊専門職、上級職、役職のポストは相対数として少なく、望めば誰でも昇進出来るものではない。

これらの状況を双方にとって良い方向にするために、是非、採用のガイドラインとしてキャリアパスを掲げて頂きたい。どうしたら、その地位に就けるのか。各職種で実際に活躍している社内の人間をモデルケースとし、そのポジションに就くまで、どんなキャリアを積んだのかを見せることによって、若い者達は、自分に今、何が必要なのかを考え、向上心を持って就業し、この会社で頑張ろうと思うだろう。その結果、会社としても、具体的な目標を与えられ、上を目指す優秀な人材が集まる、活気ある企業へと成長するのではないだろうか。


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