税金の話（まとめ）
〈間違い〉
前に書いたことがあったかどうか、
覚えていないのですが、
サラリーマン時代、住民税の計算が間違っていて、
市役所に言って、直してもらったことがあります。
給与所得控除の金額だったか、
まったく違う金額が、株の譲渡益の金額にされていて、
住民税の徴収金額が、多く計算されていました。
ほとんどのサラリーマンの場合、たとえば、
株でもやっているか、住宅ローン控除や医療費控除の
申告でもあって、特別に関心を持たない限り、
自分の納税額、特に住民税の計算なんかしないと思うので、
間違っていても、気がつかないケースが多いと思います。
私のケースでも、少し金額が多いような気はしましたが、
（実際はかなり多かったのですが、）
最初は、まったく気がつきませんでした。
気がつかないというより、気にしていませんでした。
見直したときに、たまたま間違いを見つけた感じでした。
みなさんも、
住民税の計算を役所が間違えるケースがある、
と、認識しておいたほうがいいです。
〈還付加算金①〉
上記のケースでは、「納税通知書」が来た段階、
つまり、納税する前に気づいたので、
その後、正しい金額を納めただけですが、
正しくない金額で納めたあとで
間違いに気づいた場合でも、
時効が過ぎていなければですが、
申告すれば、当然、訂正してもらえます。
その際、ある程度大きな金額を返してもらう場合
には、利息をつけて返してもらえます。
その利息が、現在の市中金利とは違って、
かなり高い利率で計算されるので、
実は、ちょっと得をしてしまいます。
上記のケースでも、最初、
わざと、しばらく放っておいて、
あとで申告しようかと思いました。
しませんでしたが。
〈還付加算金②〉
その仕組みを利用しようとして、そうしている
わけではないのですが、結果的に、
私は、以下のようなことを行っています。
私は、株の取引で、主に２社の証券会社を
使っています。
１社は、主に、株主優待目的等、長期保有の株の取引、
１社は、主に、デイトレ等、短期売買の取引、
に使っています。
長期目的の口座では、通常は売却をしないので、
短期目的の口座に、その年の利益が貯まることに
なります。
一方、年末には、節税対策で、含み損になっている
長期保有銘柄の売却・購入をほぼ同時に行って、
損失を確定させる処理を行います。
これにより、長期目的の口座に、損失が貯まる
ことになります。
最終的に、確定申告をして、納税額が確定する
わけですが、利益の出ている方の口座からしか、
源泉徴収されていないため、取り過ぎた税金が
戻ってくることになります。
この場合も、ある程度の金額になると、
高い利率で計算された利息がついて戻ってくるので、
結構、得をしてしまいます。
その利息分のお金のことを、
「還付加算金」と言います。
なお、この「還付加算金」は、雑所得として、
申告する必要があります。
税務署が、確実に把握している所得ですので。
〈仮想通貨〉
「ビットコイン」等の仮想通貨。
７月から、取引に消費税がかからなくなりました。
対価を得て行う「商品・製品の売買、役務の提供と同等の取引」
の扱いではなく、
支払い手段としての「商品券・電子マネーの売買と同等の取引」
の扱いに変更になったことによります。
さらに、９月になって（６日付）、国税庁より、
仮想通貨による利益は雑所得とするという発表がありました。
他の所得との損益通算ができない、
ということが明確になりました。
また、利益の実現時に、雑所得としての税務申告が
必要であること、が明確になったということでもあります。
「利益の実現時」とは、
仮想通貨の価格が上がって儲かっている状態で、
・ 円、ドルなどの法定通貨に換金すること、や
・ 他の仮想通貨に換金すること、のほかに、
・ 仮想通貨で買い物をすること、も含まれます。
しっかりと認識していないと、
知らないうちに脱税をしていた、
ということになりかねません。
気をつけましょう。
ところで、最初、
「仮想通貨」と書こうとしたら、
「仮装通過」に。
ハロウィンの六本木かと。
〈日本橋〉
これまでとは違う視点で。
賛否あると思いますが、個人的な意見を。
ときどき話題になる、日本橋の景観問題。
景観を取り戻すために、頭上の高速道路をなくしましょう、
地下化しましょう、という話。
ただ、聞いている分には、
とても美しいお話だとは思うのですが、
そんなことに、莫大なお金を使うくらいなら、
今、もっと差し迫って困っている人たちのために使うべきだ。
というか、そんなことに、私が払った税金を使ってほしくない。
そんなことは、恩恵を受ける日本橋や周辺の人たちが、
資金集めしてやればいいことだ。
何の恩恵も受けない私の税金は使わないでくれ！
と思います。
なので、皆さん、「ふるさと納税」で、
使うべきだと思うところに、自分の税金を投じましょう。
おしまい。
