(算命学の学びを“memo”ってます😌


異常干支は宿命のどの柱に出ても異常性が出ますが、日干支に出た場合にはその現象が一番強く出ます。では、異常干支のある場合、どのように鑑定して行けば良いか、個々にみて行きます。


🌟甲戌(11)・乙亥(12)

この2つの異常干支は、天中殺の成立理論の過程で定められる異常干支です。 


この干支が日柱に出る場合のみ日座天中殺と言い、異常性が強く現れますが月柱や年柱にある場合は、それほど強い現象は現れませんので、あまり気にしなくても良いようです。


日座天中殺

例題)弁護士hさん 

    

    

    


日座天中殺は、異常干支の『甲戌』や『乙亥』が命式の中の日柱に出ることを言います。


この2つの異常性は一言で言うと、現実の空間現象がまとまりにくいということですが、その他にも、通常の天中殺(申酉天中殺)の影響を強く受けるという特徴もあります。


そして、甲戌は陽現象が強く出て、乙亥は陰現象が強く出ます。 


陽現象とは、現実的な現象で、ある意味激しい現象、陰現象とは精神的な現象である意味静かな現象という意味ですが、最終的にはどちらも不完全な美として結実します。

 

日座天中殺の2つの干支は申酉天中殺(西方)に属する干支ですから、西方が虚、すなわち西の空間が無い天中殺です。 


そして、日座天中殺の構造原理から東(甲・乙)の方向も時間の戌・亥と不自然な関係ですから、東も欠落していることになります。 


東も西も欠落しているということは、南と北(精神性)と中央(戌亥=現実)3つの空間しかありません。 


つまり、未来への前進力()、物事の結果を蓄積する能力(西)という現実に即した場所が虚なので、現実として物事の形が出来にくいのです。


そのため、現実的な現象として、人間関係にあっては現在のみが重要で、未来のために人間関係を築くということはありません。 


過去についても、現在に繋がっていない過去の人間関係には全く関心がありません。そのため、例え親や兄弟などの肉親であっても、現在の仕事(現実)を通しての交流しか出来ない人です。


hさんは乙亥ですから、陰的な不完全現象が現れます。頭の中は完全に現実そのもので、先へ先へと進もうとしますが、現実の西と東が欠落していますので、後ちょっとの所で上手く行きません。 


頭の中にある現実と本当の現実が結びつかないのです。


大阪都構想の住民投票の敗因はいろいろ考えられますが、算命学の立場からは日座天中殺が影響していたということができます。



《女性の場合》

女性がこの干支を持つと、長い間、親兄弟姉妹の影響を受けやすく、結果として生家から離れがたいので、晩婚になってしまう場合が多いようです。 


それは、日座天中殺は男女に関わらず、身内に対してのやさしさが過剰なあまり、身内にある意味囚われてしまうような状態になりやすいのです。 


その結婚に関しても特殊な結婚になりやすいという特徴もあります。


若い時には結婚が不可能な男性との恋愛をしやすく(恋愛は東)、大きな葛藤の末に結婚を諦める結果になります。


その後で、普通の結婚生活に入ることが出来ます。(結婚は西


未来()を諦めると、結果が生まれるということです。


とにかく日座天中殺の女性は、波乱の後の結婚が平穏なものになります。一般的に言えることは、日座天中殺の所有者が完全を目指すと、不完全な美が出来上がるのです。



〔おまけ〕

🌟日居天中殺(甲辰・乙巳)

日居天中殺は異常干支ではありませんが、日柱に、甲辰か乙巳が出た場合に成立する天中殺で、基本的な現象は日座天中殺に準じます。


例題)t東生さん

    

   

   

        

           


日居天中殺の2つの干支は、日座天中殺の干支と、それぞれ納音の関係です。 


この日居天中殺は、2つ共寅卯天中殺に属する干支ですから、東方が欠けた状態です。 


日柱の場である西も虚となりますから、日座天中殺と同様東西が欠けた天中殺です。 


この天中殺の特徴は、幼少期に身に付けた習慣や思考法が、一生変化しないということです。現実方向が欠けるため、自分の行動や結果から学ぶことが出来ません。


そのため、同じ失敗を何度も繰り返したりします。 自分の過去の行為の失敗から学んだり、反省したりしないのです。


失敗を「社会のせい」「会社のせい」「親のせい」などに頭の中ですり替えるのです。



t東生さんは、t礼子さんの元ご主人です。 


何故、あのようなことになったかは、乙巳の祇王の業に大きな要因があります。


また、人に子供さんは出来なかったようですが、このカップルには大きな悲劇が隠されています。


結婚が 1999 年己卯の年です。

2人は同じ年に生まれていますから、お互いが年干と干合の年に結婚したようです。

 

この時期の結婚(恋愛)は生涯忘れられない人になる相手ということになりますから、お互いが忘れがたい人となって心に一生涯残ります。 


以下t礼子さんの命式を見てください。


       

   

   

       

      


乙亥、日座天中殺ですね。

この日座天中殺は、日居天中殺乙巳とは納音の関係です。 


起こるべくして起こった破局と言えますが、将来の復縁も望み薄です。 


もちろん、お互いに忘れられないので、復縁をしていただきたいのですが、夫婦になった途端に離別のエネルギーが働くということが予想されますので、今度一緒に暮すことになったら、内縁関係での同居をしたほうが別れ難くなります。