(算命学の学びを“memo”ってます😌


《貴幼法と環境対星》 

貴幼法とは、人がこの世に生を受けて人生をスタートさせる時点で、その人がどのような思考を持って成長して行くかを知るための理論です。


そして、環境対星とは、その人の育てられ方が、命式で与えられた自然の法則に合っているかいないかを判断するために使用する占技です。


陽占人体図の中心は自分自身の定位置ですから、そこに算出される星は、自分自身を表す星です。そのため、中心星は「貴幼法」の対象の星ですが、北方は親の定位置ですから、育てられ方を見る対象の星となります。


そのため、北方の星を『環境対星』と言います。また中央は自分自身を表す星ですから、これも環境対星の対象とします。しかし、北方と中央の星が全く違う意味合いであった場合、北方の星を優先します。


この理論は、自然のエネルギーからその子に与えられた、正しい(自然にかなった)育ち方、あるいは育てられ方を示唆しています。 


自然から与えられた命式に沿った育ち方をしていれば、運気の高い人となり、そうでなければ運気が低迷し、現実の苦しみの原因になっている可能性もあるからです。


まずは、環境対星(北方)をみていきます。


①貫索星 

貫索星は陽の守備本能の星ですから、平和で安定した環境を守るためにエネルギーを使います。そのため平和で安定した、いわゆる幸せな家庭で育つと、貫索星の本能が発揮できず、人間性も能力も伸びにくくなります。


子供の教育や育て方に関して、ほとんど無関心な両親のもとで、家族の団らんも無く、落ち着きも無く、それぞれが好き勝手なことをしているおよそ子供を育てる環境に無い家庭で育つと、貫索星の能力が充分発揮出来ますので、人間的にも運気的にも伸びる人となります。


【我が家の事例】


長女の北方に貫索星がありました⭐️

さてさて、幸せな家庭だったかなあ⁉️



②石門星 

石門星は陰の守備本能で、集団で自身の平和や安定を守るという特徴を持った星ですから、出来るだけ多くの人と交わることで伸びる人です。


家庭に多くの人が出入りするような環境、個人経営の食堂や商店、人を呼んで騒ぐことが大好きな両親など、いつも周りに人がいて落ち着いて勉強できないような家庭で育つと、成績も良く伸びて行く子になります。


反面、来客も無く落ち着いた家庭で、自分の勉強部屋もしっかり確保できるような恵まれた家庭で育つと、自分の星を輝かすことができず、あまり伸びない子となってしまいます。


【我が家の事例】


長男の北方に石門星がありました⭐️

あまり来客のない静かな家庭...😅



③鳳閣星

鳳閣星は陽の伝達本能の星です。外部から与えられた情報を、そのまま相手に伝えるので、まったく作為というものがありません。 


言うなれば、原稿を読むだけのアナウンサーのような伝え方をします。そのため、自然体でのんびり、ゆったりと日々を送ることが出来る家庭で育てられると運が伸びます。


せこせこ、あくせくしないで、あるがままの自然な流れを大らかに受けとめ、豊か過ぎず、貧 しすぎず、厳しさもあまり無い両親に育てられることが望まれます。 あわただしく、厳しい家庭で育つと、全く運が伸びません。

 

 ④調舒星 

調舒星は陰の伝達本能で、外部から取り込んだ情報を、自分なりに加工して伝達します。 鳳閣星が、ニュースを読むだけのアナウンサーなら、調舒星は、ニュースに自分なりの解説を加えるニュースキャスターのような存在です。


そのため、常に内面的な葛藤を抱えていますので、他人から厳しく当たられて反発な反抗、人を恨むような環境の中で伸びて行きます。 優しくされたり、ほめられたりするような環境では伸びません。


⑤禄存星 

禄存星は陽の引力本能の星ですから、人や財を引き付け回転させるという意味を持ちます。 そのため、この星の意味合い通りに育てられるということは、財力のある家庭、つまりお金持ちの家庭で育てられると思いがちですが、そうではありません。


環境対星の意味としては、平均的な環境と理解してください。 なぜ平均的かというと、禄存星は別名愛情本能の星とも言い、子供に愛情を注ぐのが人間社会の親子関係として当たり前なのです。 


従って、その時代時代の中流家庭で育てられると運が伸びる、と解釈します。平均的な家庭という意味ですから、もちろん子供への愛情に満ちた両親が揃っていることも必要です。


⑥司禄星 

司禄星は陰の引力本能ですから、禄存星と同じく人や財を引き付けて、その引き付けたものをコツコツと蓄積して行きます。


そんなところから、平均的な中流家庭ながら庶民的で、平凡な両親が堅実に家庭生活を送り、安定して明るい家庭で育てられることで、後々運が伸びて行きます。

 

⑦車騎星 

車騎星は陽の攻撃本能ですから、人と競争し攻撃したりされたりする環境で運が伸びます。つまり、兄弟が多い場合が有利ということになります。 一人っ子などで、可愛がられ過保護に育つことは、後々運が伸びないことになります。


もしも、一人っ子とか男女一人ずつの姉弟または兄妹、あるいは年の離れた末っ子など、過保護に育つ環境にある場合は、いろいろなグループや団体に所属させた上で放任することも、この子の運を伸ばす方法です。

 

 ⑧牽牛星 

牽牛星は陰の攻撃本能ですから、なかなか本質が見えづらいので他の星よりも難しい育て方になります。伝統や形式を重んじるような古風な家庭で育ったり、上流階級の家庭あるいは品格を重んじたり、礼儀作法にうるさい祖父母がいたりするような家庭で育てられると運が伸びます。


そのような環境にない場合は、厳格な規律のもとで教育してくれるような学校に入れたり、小さいころから礼儀作法を大切にする伝統的な習い事をさせたりすると、運が伸ばせるでしょう。


【我が家の事例】


妻の北方に牽牛星がありました...古風な田舎育ち⁉️


⑨龍高星 

龍高星は陽の習得本能ですから、常識は通用せず常識外の育て方をされると、運が伸びます。龍高星の習得は純粋な学びですから、学ぶために知らない世界を放浪したり、創造のために既存の世界を破壊したり、常識外の激しい行動となります。


そこから、ハチャメチャな育て方をされると運が伸びるとします。 母親が育児放棄をして、他人に任せっきりで育てられるとか、父親が母親の代わりになっているとかです。 


私生児として、母親の再婚相手などに育てられる場合も運を伸ばすことになります。しかし、こういった環境に無い場合は、運があまり伸びませんので、どこか遠くの全寮制の学校に入れるとか、一般常識から少しでも外れた育て方をすると運が伸びます。


しかし、それだからと言って、虐待や体罰などをして良いということではありません。


 【我が家の事例】


私の北方に龍高星がありました...

全寮制の高校で、爾来親元を離れて過ごしました😁


⑩玉堂星 

玉堂星は陰の習得本能という意味合いを持った星ですから、主に伝統的なものを学ぶという特徴を持っています。


古い家柄の家に生まれたり、伝統的な何かに関係する環境の家であったり、歴史の古い本家の 立場にある家に生まれたりすると運が伸びます。


しかし、このような環境に生まれない場合も、古くからある伝統的な良いものに触れさせられ たり、歴史のある学校で学んだりすることで、親が家柄も無い初代の家庭や、平凡な家庭で何の歴史も伝統も受け継いでいない家に生まれた場合の改善策となります。


華道や茶道、その他伝統的な習い事をさせたり、伝統的なことに精通し大切にしているような祖父や祖母がいれば、その人たちとの交流を深めるのも、運を伸ばすことに貢献します。