三浦雄一郎氏の登頂は「大名登山」だった?
せっかくの登頂成功に水を差すようだが、あの登頂成功は実は資金力にものを言わせた「大名登山」だった、という話が週刊誌やネットなどで話題になっている。
たしかに80歳を越える高齢で頂上に到達することは正直言って「凄い」と思う。これには脱帽だ。
それでも、何か釈然としないものが残るのはなぜだろう。
安倍政権は帰国後、間髪を入れず、疲労が取れていないであろう三浦氏を首相官邸に招いた。
元気な高齢者を表彰する「三浦賞」なるものを創設する案を検討していると三浦氏に伝えた。
恐らく7月の参院選直前に「三浦賞」授与のセレモニーが行われることだろう。
これは誰が考えても安倍政権の支持率アップを狙ったもの以外のなにものでもない。
要するに三浦氏の威光をダシにして点数(票)を稼ごうとする打算だ。
元気な高齢者を表彰、とあるが三浦氏をごく普通の高齢者と同格に扱うのには無理がある。
高齢者の山登りは15年ほど前から増え始めたという。何と富士山頂には毎年、「高齢者番付」という高齢者の年齢を順位付けした記録が出るそうだ。
それにランク入りしたい高齢者が無謀な登山をする。昨年は富士山を含め静岡県周辺の山で11名の中高年が命を落としている。
三浦氏の登頂が高齢者に勇気を与えたことは間違いないが、だからといって、元気に高齢者を表彰する「三浦賞」を創設する安倍政権は「あざとい」と言わざるを得ない。
そして、賞の創設を辞退しない三浦氏にも問題があると思うがいかがなものか。
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まぐまぐ!「マッド・アマノの『世界は嘘ばっかり』」6月17日配信。
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