大学を卒業してからすぐに就職した阪大の研究所では、
がん治療に対する遺伝子を扱った研究に携わっておりました。
初めてエッペンドルフチューブの中の白いもやもやとしたDNAを見た感動は忘れられません!
当時は、HVJ(センダイウイルス)やIL6(インターロイキン6)などという
細胞や遺伝子レベルでの治療が脚光を浴びて来た時期でもあり、
研究所では、岸本忠三先生、松原謙一先生、谷口維紹先生、
そして私の上司であった文化勲章を受賞した故・岡田善雄先生といった
日本の医学界をリードする蒼々たるメンバーが在籍してらっしゃいました。
ノーベル賞受賞の利根川進先生やロックフェラーの故・花房秀三郎先生なども
何度か研究所に来られて、研究の指南をしていただいたこともあります。
大学出たてで右も左もわからない私は、
えらい所に来てしまったな~というのが正直な感想で、
少しでも研究について理解しようと毎週行われるセミナーに頑張って参加しました。
Cell、Nature、Science、Embojounarlといった科学雑誌も、
英和辞典片手に必死で毎日読んでいました。
同じ研究室には、慶応大医学部を出たオリビアンハッセーに似た、
それはそれはお美しい女医さんがいらして、天は二物も何物も与える・・・
ということも、初めてわかったりもしました(笑)
この研究所で実験の基礎や研究の面白さというものを教えていただいた私は、
その後も他の研究所で、高血圧や動脈硬化の研究に携わりました。
この頃の経験は、現在栄養カウンセリングするにおいて、とても役に立っております。
ではここで、ちなみによく聞かれます、研究職の報酬のことをば。
研究職の時は年俸制でもありまして、そうですね、普通に栄養士としてお仕事していただく
平均額の2~3倍はあったように思います。(全てがそうではありませんが)
特に、外資系の企業の研究職は破格だったように聞いてますね。
栄養士の報酬は、職種によって、かなり違うというのが現状です。
(後編に続く)
私のサロンに咲いている紫陽花です。
みなさん、紫陽花の花言葉ってご存知ですか?
『浮気心、移り気』です。
紫陽花は、ヒラヒラと花びらが散る事なく
最期のぶざまな姿をさらし続けなくてはならない花です。
その罰だと聞いたことがあります




