カムフロムアウェイ | すみれアダージオ

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カムフロムアウェイを観てきた。

去年、上演決定のアナウンスが出た時に出演者がほぼキングアーサーのメンバーだったこと、流れてきた昨日の初日の感想を読んでとても楽しみにしていた。私にしては珍しく予習もばっちり。そのせいで幕開けの一曲目の歌い出しで「あ、さとしトチった…」と思っちゃったけど^^;

この物語は実話がベースになっていて、
9.11同時多発テロの発生によりアメリカの領空が閉鎖され、行き場を失った38機の飛行機と7000人の乗客が降り立ったカナダの小さな町での数日間が描かれている。

同時多発テロの裏でこんな事があったなんて知らなかった。
ある日いきなり押し寄せてきた何千人もの人を受け入れ、よい環境を提供しようと奔走する町の人々の優しさやおもてなし精神に感動する一方で、万里生演じるイスラム圏の青年が受ける偏見や屈辱的な扱いには心が痛んだ。

出演者は全員ほぼ出ずっぱりで一人何役もこなす。
声色や話し方を変え、帽子や上っぱりを羽織り、向きを変えたら次の瞬間には別の人物になりきっている。凄い。
目まぐるしく変わる場面、ちょっとテンポがズレると全てが狂ってしまいそうな感覚。これを100分休憩なしで演じきるキャストの人たちは大変だろうなぁ。
そういう訳からか、カーテンコールはどんなに手拍子でおねだりしてももう出てきません。早く帰りましょう。

めぐさんはやっぱり凄かった。この錚々たるメンバーの中で物語を牽引する支配力とオーラがあった。アメリカン航空初の女性機長という役もピッタリだ。

めぐさんの力強さやリーダーシップと比べて瞳子さんは自然体のすっごく素敵な女性。禅さんとの関係性にほっこりする。二人の息のあったやり取り、バーベキューパーティでの酔った感じ、ラストのユーモアにちょっとホッとさせてくれるところとか本当に好き!

和樹のヘンテコ機長と新しい恋人役が笑えたww

浦井君の祈りの歌唱が心に沁みた。
浦井君はメインの役もいいけど私的にはバスの運転手が好きだったな。

お稽古動画ではゆうみちゃんイマイチかなと思いきや、そんな事はなかった。爽やかで感じのいい存在感。動物の鳴き声も上手(笑)

印象に残ったのは祈りのシーンとBBQパーティ、町を飛び立つ時のあの曲もジーンときた。
あと、トイレは清潔に!のメンズたち大好き(笑)
泣いて笑って楽しい観劇だった。

そう言えば、開演前のトイレ列で、前にいたマダムがカムフロムブルーのセーターを着ていた。
そうだ!私も次回はブルーのセーターで来ようと思った。