なんとなく、思い出したことがあるので書いてみます。

 
 
30歳の頃だから、7年前のことです。
 
 
パリに住んでいた私は、フランス人の彼に、
こう言われたことがありました。
 
 
「あいりはなんで、いつも自分のことばっかり考えるの?むかっと。
 
 
若干イラつきながら汗
 
 
とても悲しくなったのを覚えています。
 
 
ことの発端は炊飯器です
 
 
私たちは同棲してて、私は和食を作ることが多かったので、
家には簡単な炊飯器がありました。
 
 
炊飯器といっても、日本では見たことがないような簡単なもので、
ただの自動の鍋みたいなもんです。
 
 
海外では、日本のような炊飯器なんて数も少ないし、高級品。
 
 
そんな炊飯器を、彼が「買おうかな」なんて言い出したのです。
 
 
パリで正社員とはいえ(私は契約社員でした)、
すごい出費になるので
 
 
「もし私のためだったら、大丈夫だよー」
 
 
的なことをいったのですね。
 
 
それからの、先ほどのセリフです
 
 
彼的には、「自分が欲しいから買うんだよ!
いつも周りが自分のことを考えてると思うな!』
なんて感じのことまで言われて
 
 
その時はすごく悲しくなりましたが、
どうやら彼のトラウマを刺激してしまったらしかったし
 
今思えば、いろんなことを教えてくれた人だったなー。
 
 
私は、周りの人がみんな私に対して優しくて、色々やってくれる
という世界で生きている。
 
 
でも彼は、周りの人間は、みんな自分に対して意地悪だ
という世界で生きていました。
 
 
だから、私の発言だけではなく、周りの人の言動を、
自分に対するネガティブなものとして捉えがちな人でした。
 
 
昨年パリで再会した時も、やっぱり何か辛そうだったなあ。
まあ、元気ハツラツとしたポジティブなフランス人なんて、
見たことないけど(笑)
 
 
先日、旦那さんと何かの話をしていた時に
やっぱり同じようなことを言ったことがあったのです。
 
 
私の旦那さんは、いつも自分のことをさておいて私のことを考えてくれる人なので、
無理してないかな?と心配になったのです。
 
 
そうしたら、ニコニコしながら
『僕もそうしたいからいいんだよ』
といったような答えが返ってきて
フランスでの出来事を思い出したんですね。
 
 
あれ、私、同じことで昔怒られたことあったな・・・と。
 
 
私は今、私の幸せを考えて生きています。
それが結果的に、私を好きでいてくれるみんなのためになるから。
 
 
私が元気がなかったら、旦那さんや家族、生徒さん、友人たちが心配するし
 
 
お客様にも、元気がない状態でお会いできない。
 
 
だから、私はなにがなんでも、私の幸せ最優先。
責任持って、自分のことを考えて生きる。
 
 
それでいいって、胸を張っています。
 
 
愛里