フランスバレエ解剖学から分析して自分のバレエでの踊り方を見直してみることをここ数年続けてます。
おかしい話、バレエ学校時代もカンパニーにいたときもそれほどバレエ解剖学に興味はなく、日本に帰ってきてから日本の先生の元で教えることを再開し、ワークショップを開催したり、今度新しく9月に「二子新地」でフランス流バレエの教室を開くことで、「バレエの安定した軸」をつくるってことをよく分析するようになったんです。
できることと知ることの違いはあるけど、フランスでは当たり前だったことが日本のバレエの世界ではまだまだ浸透していない、事実=解剖学に基づいたバレエを教えることを伝えたいと強く思ってます。
↑そうすることによってもっともっと自分の骨格に合わせてマックスにバレエを踊ることができるようになるから。
バレエが上達することに喜びを感じるサポートをしたいと思い、余計に正しいバレエのための解剖学を読み返してます。
で今回はバレエで安定した軸作りがテーマ
バレエで安定した軸作りに必要な足裏の筋肉=「つま先に重心」の本当の意味
バレエの先生ってよく「軸」の上に立つ、っていうでしょ?
この軸って本当にどこか知っているのかな?
軸作りでポイントなのはいくつかあるけど、今回は足裏の筋肉を考えてみます。
- バーレッスンで両足ルルベした時
- パッセで片足ルルベ
- アラベスクバランス
- センターのアダージオで足を高く上げるとき
- ピルエットの時の軸
バレエで自分の軸が分かってないとテクニックが一つも安定しない。だからそのために自分の軸をレッスン中から作っていく必要があります。
軸作りのうちで大切なポイントである「足裏の筋肉」。
上体を引き上げる分、床を垂直に押す力も必要。これが軸作りの基本ですよね?
じゃ足裏の筋肉のどこに軸を感じていればいいのか?
これを知ると、例えばアダージオの足上げバランスでも軸がぐらつかない。
ピルエットのプレパレーションでも軸がグラグラしない。
答えをすぐ知ることはカンタンですが、自分で考えてみることも必要。
(なんでも与えてもらう環境にはいないほうがバレエはもっとうまくなります♪)
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通常、日本でバレエの先生がいうつま先に軸を感じるのは違ってきます。
つま先に感じるというよりは、「後ろバランス」にならなないようにするっていう意味。
つまり、バレエでの軸は足裏の筋肉では「つま先」バランスではないってことなんです。
バレエで安定した軸つくりは足のつま先に重心をかけたときのデメリット
フランスバレエ上達サロンではみっちりこの安定したバレエの軸についてマニュアルに書いてありますが、足指のつま先に軸をかけてバレエをやるとどういうことが生じるか?
つま先に重心をもっていく。
つまり頭のてっぺんまでつま先の上に体重移動することになります。
実際にアンディオールで1番ポジションで立ってやってみるとどういうことを感じるでしょうか?
太ももの外側に力が加わるのを感じますか?
解剖学的に言うと、太ももは大腿四頭筋(4つの筋肉の部位)からなっています。その一番外側の部分に負荷がかかります。
外側広筋といいます。
他にも負荷がかかる太ももの筋肉もありますが、一番負荷をかかるのが外側の筋肉。
そのまま間違った軸作りで経験と時間を重ねてしまうと、太ももが常に緊張して伸縮ができない足(柔軟性がない)になってしまいます。
つまり太ももがいつも緊張して張っている状態で太ももが太くなってしまう間違ったバレエを続けてしまうことになります。
だから重心は足底のどこに軸をとれるようにバレエでレッスンしていくか?かなり重要なポイントになります。