君に逢う日は不思議なくらい雨が多くて




昨日は一日中晴れだったので、きっと逢えないと思っていました。

二人きりで逢うときは雨か曇りでした。

昨日は珍しくというか、初めてというか、奇跡ともいうべきか、すばらしく晴天の日にお逢いしました。



一度やってしまったので、もしかしたらもう会えないのではないかと思っていました。

しかし金曜の晩にメールが着ました。 「日曜日にまた会えない?」


そして日曜の夕方、駅のカフェで待ち合わせしました。

私は30分くらい前に着いて、ずっと本を読んでいました。

向こうにあの人が見えました。

気づかないフリをして本を読み続けました。

「やぁ、元気?」 社長さんは私に気づいて席に着きました。

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分位お話ししました。相変わらず何を話して良いのやらが分かりませんでした。

今日逢った一番の目的は、某アーティストのコンサートのスタッフTシャツを私にくれる事でした。
が、散々念を押したのにこの人は忘れてきました。

「また逢えばいいじゃない」 社長さんの口実が一つ増えました。


「ご飯食べに行こうか」 地下鉄に乗って、中華を食べに行きました。

食べ終わって店を出た後に一言 「さて、どっか部屋でもとるか」

私は店の前で大笑いしてしまいました。


何を隠そう、この辺はテツコファミリーの長女が前に住んでいた場所。色々知っています。

前回と同じく、安そうなビジネスホテルへ入りました。

"
部屋がどうの、支払いがどうの"と社長さんが受付でやりとりしている間、私はロビーの金魚を眺めていました。

続く
忘れもしません。2009年、9月の最後の日曜日、Yくんのお誕生日会でこの社長さんとお知り合いになりました。

出会ったその日にレイプされそうになりました。

その一カ月後、レイプ未遂のお詫びにお寿司に連れて行ってもらいました。

連絡を取ると言ったらごくたまにチャットでお話しするくらいでした。

春に半年ぶりにお食事に連れて行ってもらって、一度MC氏のホームパーティーでお会いして、次に会ったのがこの安宿での情事です。


さて。目を閉じてみたはいいものの、何をどうすればいいのやら。

色々なことが頭を駆け巡って、終いには笑いをこらえるのに必死でした。


テツコ、ソープ嬢になれるかな、と聞いたら、まだまだだそうです。


社長理念としては、「オルガスムスに達したら」浮気だそうです。

と言うわけで今回は未遂に終わりました。

嘘かどうかは知りませんが「初めての子とやるとたまにたたなくなることがある」との事です。
(一回りも歳の違うテツコが上に乗ってあげたというのになんて失礼な人でしょう)


未遂に終わった後の一時間くらい、ベッドで裸のままお話ししました。

噂のピロートークってやつです。

テツコの彼氏はそんなことしてくれないので、憧れのピロートークができて満足です。


「俺、なんかドキドキしてきた」

「罪の意識があるからですよ」

「俺こんな年下のことやったの初めてだよ」

「ではテツコ第一号ですね」

「こういうことは継続してこそだからね」

「まぁ、また機会があれば」


お互い恋人と一緒に住んでいて、夜は帰らなければいけないので、二人とも終電で帰りました。


悲願だか念願だかのアバンチュール、一年越しに叶った日でした。

夢は叶うもの

ですかね。
君に逢う日は不思議なくらい雨が多くて

窓から聞こえる雨音。
いよいよ不倫っぽい雰囲気ムンムンになってきました。

しかし私はそれが余りにも面白くて、部屋に入るや否や大声で笑ってしまいました。

狭い部屋に二台シングルベッド。それぞれにとりあえず腰掛けました。

それからまたしばらく世間話しました。社長さんは酔っ払っていなかったのですが、さっきもカフェでお話ししたせいか少しは緊張が解けてお話しできました。

「とりあえず部屋とったけど、何もしないまま終わりそうだな。テツコヘタレだから」

「いいえ、そんなことありません」

「ならシャワー浴びといで」

「え…お、お先にどうぞ!」

社長さんはシャワーを浴びに行きました。
10分後、タオルを巻いて社長さんが出てきました。

「テツコどうぞ」

「え、あの、」

「はは」

そしてまた少し世間話をしました。

「テツコやっぱりヘタレだな」

「いいえ、そんなことありません。」

「ならそっちのベッド行ってもいいの」

「ど、どうぞ!」

「とりあえず灯り消すか」

部屋が真っ暗になりました。

社長さんが私のベッドにやってきました。

「あの、SMプレイは…」

「今日は道具がないからまた今度だな」

そして、私は目を閉じました。

続く