翌週、ボジョレーヌーボーの解禁日に伴い、MCがパーティーを開いてくれた。そのパーティーに私も招待されていた。

そこで私はSと知り合った。いや、正確には先週の昼食会で顔は見ていたのだが、話をしたのはこの日が初めてだった。
Sはこの日、1人の女の子(MY)と終始話していた。私も終始MCにくっついてた。
S。私は彼の事をゲイだと思っていた。私はMCに聞いてみた。
「ねぇ、Sってゲイでしょ?絶対そうでしょ?」。
「いや。あいつは女好きだよ。優しくしてくれる女にはすぐに落ちるよ」。

本当かな? 私がちょっとちょっかい掛けたら、落ちるかな? っていうか、Sと話してる女、何?なんか、面白いことになるかな。

悪戯心が湧いてきた。

「ねぇ、私もうそろそろ帰るね」
MYと話しているSに話しかけてみた。
「え。もう帰るの?」
「うん。またね。」
するとMCが話しかけてきた。
「なぁ。今度旅行行こうかって思ってんだけど、お前らも来るか?」
その話で私たちは盛り上がった。
私はなんだか楽しくなって、Sの手を取って踊りだした。何を思ってあんなところで踊りだしたのか、今思えば不思議である。
「クラブとかよく行くの?好きそうだね」
「うん。好きだよ」
「いいな。今度行く時誘ってよ」
私たちは電話番号を交換した。

「じゃ、またね」

2秒くらい見つめ合って、キスして別れた。

翌週、Sはワインの試飲会に誘ってくれた。MYも来るという。 これは面白い。是非とも行かなければ。

MY、彼女の友達、S、Sの友達、私。

この5人で試飲会を回った。その後Sの家で夕食をごちそうになった。帰りはSが車で送ってくてた。送る順番の話になった。私はかなり強く「私、一番最後がいい」と主張した。
そして、私を最後に送ってくれることになった。

また、キスして別れた。



20歳になった。19歳から20歳にかけて色々なことがありすぎた。昼ドラ並みのドロドロドラマ。処女喪失、浮気、不倫、略奪愛、女同士のイザコザ、加えて近親相姦(笑)。

2008年5月から10月にかけて、毎週のようにクラブに行っていた。男の子を引っかけて遊んでいた。まわりからはかなりビッチな女に見えていた事であろう。

9月の初め、クラブで男の子と電話番号を交換した。次の日に「会いたいな」とメッセージが来た。
【クラブの男】×【会う】=SEX である。
その時私は処女だった。回りの処女だった友達は次々処女ではなくなっていた。私はもうすぐ20歳になる。クラブの男の子は外見は私にとってパーフェクトだった。 これはもうやるしかない。 同じ週のうちに私は彼に会って、寝た。
しかし、結果的に言うと、彼と寝た次の日、私はまだ処女だった。間抜けな話だが、あまりにも痛くて途中でやめたのだ。

彼とセフレの関係はその後数か月続くのであった。最終的に処女ではなくなったのは9月の終わりの事だった。

11月の初め、友達が友達の家での夕食会に連れて行ってくれた。私は主催者(MC)の人と仲良くなり、電話番号を交換した。以降、この人には多大なる迷惑をかけることになる。
夕食会の翌週土曜日、19時過ぎにセフレが家にやってきた。御飯だけ食べて帰って行った。予定外だった。 セフレが帰ったあとMCら電話がかかってきた。私は誰でもいいので話を聞いてほしかった。この消化不良を。タイミング悪く、MCは私に電話してしまったのだ。
「ねぇ、暇な今からうち遊びにおいで!超ムカつくことがあったからお話を聞いてほしいの!」
半ば強制的にMCを家まで来させた。
彼は話を聞いてくれた。その後ドライブに連れて行ってくれた。

その日、彼は本当についていなかったと思う。私の愚痴に付き合わされ、その後ドライブに連れていくことになった。極めつけに、ドライブに行った先で、車が壊れた。道の真ん中で動かなくなった。深夜2時。車が止まると同時に、雨が降ってきた。
保険会社に電話をして、30分後にレッカー車がやってきた。車の修理工場まで行き、保険会社が用意したタクシーでMCの家まで帰りつけたのが4時だった。
その日は結局MCの家に泊めてもらった。次の日は日曜日だった。午後から昼食会を開くらしい。私は図々しく、呼ばれもしない昼食会に参加させてもらった。

この昼食会こそ、昼ドラ並みのドロドロドラマの幕開けだった。