翌週、ボジョレーヌーボーの解禁日に伴い、MCがパーティーを開いてくれた。そのパーティーに私も招待されていた。

そこで私はSと知り合った。いや、正確には先週の昼食会で顔は見ていたのだが、話をしたのはこの日が初めてだった。
Sはこの日、1人の女の子(MY)と終始話していた。私も終始MCにくっついてた。
S。私は彼の事をゲイだと思っていた。私はMCに聞いてみた。
「ねぇ、Sってゲイでしょ?絶対そうでしょ?」。
「いや。あいつは女好きだよ。優しくしてくれる女にはすぐに落ちるよ」。

本当かな? 私がちょっとちょっかい掛けたら、落ちるかな? っていうか、Sと話してる女、何?なんか、面白いことになるかな。

悪戯心が湧いてきた。

「ねぇ、私もうそろそろ帰るね」
MYと話しているSに話しかけてみた。
「え。もう帰るの?」
「うん。またね。」
するとMCが話しかけてきた。
「なぁ。今度旅行行こうかって思ってんだけど、お前らも来るか?」
その話で私たちは盛り上がった。
私はなんだか楽しくなって、Sの手を取って踊りだした。何を思ってあんなところで踊りだしたのか、今思えば不思議である。
「クラブとかよく行くの?好きそうだね」
「うん。好きだよ」
「いいな。今度行く時誘ってよ」
私たちは電話番号を交換した。

「じゃ、またね」

2秒くらい見つめ合って、キスして別れた。

翌週、Sはワインの試飲会に誘ってくれた。MYも来るという。 これは面白い。是非とも行かなければ。

MY、彼女の友達、S、Sの友達、私。

この5人で試飲会を回った。その後Sの家で夕食をごちそうになった。帰りはSが車で送ってくてた。送る順番の話になった。私はかなり強く「私、一番最後がいい」と主張した。
そして、私を最後に送ってくれることになった。

また、キスして別れた。