実話を取材した小説、第10回開講健ノンフィクション大賞の『エンジェル・フライト』。著者は家庭人から著作の道に入った佐々涼子氏。アマゾンプライム映画作品。が、今NHKのBSドラマ枠で放映されています。

 

 

 いくつかの物語の中に、1歳でなくなったフランスと日本のミックスの女の子のエンバーミングの実話。民間会社「エアーハース」が遺体を処理し化粧をして、フランスの祖父母のもとに女の子を送り届ける…、送り届けられてきた孫のかわいい顔を見て、…よかった…〈天国で孫を探しあてて一緒にいてあげられる〉と泣いて温かく迎えるフランスの祖父母。そしてその言葉に、日本人の母は悼む涙をはじめて流すことができ…。

 

    
 

 遺体エンバーミングはアメリカが先進国、それは南北戦争の伝染病対策と土葬習慣のための処置ということも解説されています。戦死した息子をきれいにしてもらってからの家族葬てした。10年前、私の義父も小さな家族葬に当たり、エンバーミングしてもらい旅立ちました。

  

 さて、スマトラ地震2005など大きな海外災害があればたくさんの遺体が傷ついた形で日本に送り返される、それを民間会社「エアハース」がきれいにして遺族のもとに送り届けるとのこと。帰国したありのままの事故遺体は、遺族にとても見せられない姿。彼らは東日本大震災の現場にも入っていったのだと…。

 

現在作者佐々木さん闘病中、辛いです。