六月も晦日。六月の別名に水無月がありますが、他にもそよと吹く風を待ちたい気持ち、夕立を待つ気分を表わして〈風待月〉という呼び方もあります。
財布をなくしたり↘、親しい人を見送れなかったり↘、夫婦冷戦〈非は我に〉↘、我が家に初めて見る不思議なトンボが迷い込んできました。オニヤンマかな?捕まえても動かない!…弱っているのかしら?よく観察しながらググって調べてみると、このトンボは〈ムカシヤンマ〉といい、茂みでジッとして暮らしているトンボということがわかりました。捕まえても逃げないわけです。
これは、私達を見に来た義父だな。今月は命日の月。これからも家族仲良くやれよと見に来たのだろうと思います。一晩我が家のペランダの沙羅に滞在して、翌朝早くに飛んでいきました。このとんぼはのんびり屋なので、帽子や背中にとまっていることもあるそうです。そんなときは、誰かが来てくれているのかも…、と思いたい。
美しい大型のトンボでした。
散らかりしビニルサンダル夏来る
風待月畳に拾ふ猫の髭
二の腕に触れつつお昼寝園の児ら