昨夕方、帰宅中の電車内で隣に座っている高齢の方から、次の〇〇駅この電車停車しますか…と訊かれました。停まりますと伝え、その停車駅の名の由来など余計なこと話したり。楽しかったです…と言われて、ホームからその方ずっと手を振っていてくれてとても心に残りました。この日はまさに誕生日、満員通勤の朝の電車では、女子高生が私に席を譲ってくれました。そういう温かい気持ちが何より…の私になりました。

      

 最近皆さんに選んでいただいた句を載せます。句作は自分を支える一行日記なので、俳誌や新聞俳壇にとられなくてもそれはそれでよいのです。このブログで拙句を皆様に見ていただくこと、それがとても励みになりしみじみうれしく。

 

  冷奴くたびれてゐるいつ帰る

 

 我が病むを気遣ひし君の梅雨の葬

 

 蛇苺から先へは踏み込まぬ

 

 

 前世をうすばかげらう悔いてをり

 

 水撒けり十坪の庭に余る虹

 

 サーフボード立てかけママの参観日

 

  

 

 使はれぬブラットホーム夏兆す

 

 泰山木見下すオフイス遠く海

 

 年甲斐もなく朝顔が好き独り蒔く

 

 山紫陽花もすこし命惜しみけり

 

 思いがけぬ花数沙羅の葉の茂り