この5月の連休、私が楽しんだのは 薔薇購入と最終日の皇居ラン、お金をかけずにその二つでした。その中で見た富士山の残雪、なにげなくバス停から見たものの、それはそれはとても美しかったです。GW一番の時間になりました。
 

 
 残雪の富士山といえば、いよいよ田植えの時期。苗代作りから田植えまでの時節、日本各地各地でそれぞれふるさとの名山の残雪の形、雪形がその季節農事暦を告げる合図になります。〈雪形〉と書いて、ユキガタと訓みます。これは新しい昭和の造語とのこと、甲信越の残雪の見立てから生まれた言葉だと考えられています。
 

 

  ↑富士山の農鳥   ↑常念坊
 
 富士山では山梨側から見る〈農鳥〉、信州では常念岳の〈常念坊〉、それぞれに雪解けの到来を告げる雪形です。特に常念坊の姿は左前かがみで托鉢していて袈裟も着ていて、とってもリアル!この他にも、五竜岳の〈武田菱〉や白馬岳の〈代掻き馬〉など雪形は各地で数しれず。代かき馬から山の名は代馬、そして白馬岳へ。
 

   

 
 このような残雪の雪形とは逆に、岩肌が現れて形が浮かび上がる雪形もあります。これは妙高山の〈跳ね馬〉。躍動感があります。さあ、いよいよ田んぼだ、働くぞ!みたいな喜びが伝わります。
 
  ※今日はネット画像を借用しています※
 
   
 
 さて…
 
 鯉のぼりに残雪の富士山、このショットがこの連休の、好天を記憶させてくれました。美しい思い出を胸にしつつ、私の連休明け出勤はというと、カスハラ真っ只中に立たされての日常へ逆戻り。
 

   ↑神奈川の、花菜ガーデンにて
 
 一年生ひと月召しませ柏餅
 
 宇宙服たんぽぽ大気圏外へ
 
 汲み上げし水百態の若葉かな
 
 
 母の日の朝、刺繍キャップを見せてみたものの…これはいいや、と言われてしまいました。やっぱり自分で被りますか。まあまあこんなもの…こんなもの。