小さな本を手に取ってから、何度か迷いながらもついに買ってしまった〈年金節約生活〉、紫苑さんがこの本を書いたのは、あの2000万円自分の貯金を作ってくださいという…衝撃の政府発表の後でした。作者の紫苑さん〈雑貨のカリスマ〉としては、あの発言で奮起してこの本を書いたと述べられています。

 

    

 

 紫苑さんはまず便利な所にある賃貸マンションを出て、築40年の中古住宅を1軒買ってそれが64歳。売れっ子ライター紫苑さんにして60を過ぎて、収入は年金5万円に激減してしまいました。

 まず年金5万円、そこから食費1万円、光熱費1万円、通信費7000円その他必要経費1万円、あわせて月に4万2871円という家計簿が示されています。これでやっていけるんだ、特に旬の食材での食の工夫!うちは二人なので年金十万プランで!

 

    

 

 人生を振り返って紫苑さんは、一番お金をかけていた食費と服飾費を大幅に削る話から。節約しつつ楽しむ食事のメニューがしばらく続きます。普段着をとして、安い着物を着る、着物は究極の普段着だと改めて書いてありました。そうかあ、ありだ!

 

 そして後半1/3は、それでも楽しく生き生きと暮らす知恵がいっぱい出てきます。その結果シンプルな持たない大切さがまとめられて…、結果として生活不安よりも生き方が楽になったということで、この本は締めくくられています。

 

 還暦を超えた私も図書館で借りて古今の本を読んだり、バスでいける里山の散歩など、お金があったときよりとっても楽しい今になりました。車と免許をやめ、生保見直して、格安スマホ換え、これで良かったんだなぁ、と思います。果たして五万円で一人暮らしが可能かどうかは別として、思い切ってイロイロ考えてみることは良いと思います