今日は江戸時代の猫のお話。島津藩から徳川家に嫁した幕末の女傑、篤姫。姫は大変な愛猫家としても知られていました。昨年の大ヒットドラマ大奥でも、猫は大活躍してました。

 で、篤姫の猫は単なるペットだけではなく、実家の薩摩島津家そのものが高級猫ブリーダーであり、代々の島津の殿様は大名家やお公家さんに、島津猫を贈答品として送って猫外交を展開していたようで、猫をもらった大名はその猫をまた親しい大名や家臣に贈り、猫人脈を作っていたと手紙や諸大名の日記などから知られます。


 

 このころの猫の役割としては、書籍を守るネズミ捕りではなく愛玩であり、おおよその時刻を知るための猫時計でもあったと書かれています。猫の瞳の大きさで時刻を推し量る、楽しかったなあ。

 

 

 こうして大切にしていた猫がどこかに行ってしまうと、あわてて和歌をしたため逆さにして猫の餌箱に貼ります。貼り付ける和歌は在原業平の「まつとし聞けば今帰りなむ」。私が子供の頃はまだこの迷信が行われていたことをかすかに覚えています。

 また、江戸では、猫は手拭を見つけるともって出て猫踊りに行ってしまうよ、と注意し合っていたとも。歌川国芳は猫手拭の版画を数多く残しています。

 

 
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