20210403_123919この時期、道端や庭先に小さな黄色い花が咲いています。カタバミです。目立たずに咲いて終わっていく花ですが、日本の在来種、酢漿ホオズキ草という漢字が当てられるように、口に含むと酸っぱい味がします。

 石鹸の無い時代は、この草を水桶に張りガラスや鏡を磨いたということで、鏡草という素敵な名前もあります。
 それで私も春になると、このカタバミ、酢漿草でガラス器を洗います。きれいになるというより、つるつるした光沢になります。
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 鏡草うつはに挿せば笑みとなる

 

 一族も残るは僅か余花しづか     余花…残る桜 

 

川原の公園のわきにアカツメ草が咲いてるので、 試しに摘み取ってきて 生けてみました。 そんなに持たないだろうと思っていたら、これがよく水を吸い上げて、数日咲いて目を楽しませてくれています。これ、ちょっと意外な喜びです。
 アカツメクサ、シロツメクサ、この「ツメクサ」というのは、割れ物を遠方に送る際にクッションとして、ガラスや陶器の隙間を埋めたツメクサのことです。特にシロツメクサは、白、すなわち江戸時代の言葉でガラスを指していて、オランダから長崎に送られてくるガラスを保護したツメクサ、という意味があると言われています。

 

 ルリタテハ展翅台から春の野に