復刻版60年前の時刻表から懐かしい思い出の話です。今回は「日本海」と呼ばれた列車の思い出。それは森昌子の「哀しみ本線日本海」に惹かれて乗った憧れの長距離列車てした。今も私は「哀しみ本線…」カラオケで最後に必ず唄います🎵

LL_image特急寝台の日本海は、大阪と青森を結んだブルートレイン。ただ打ち寄せる日本海の景色、昌子の歌う歌詞三番、入江伝いに灯りが揺れる、名前も知らない北の町…、昭和の日本海そのものの風情。


 特急「日本海」は大阪1910発、青森翌夕1729着、走行距離は千キロ余り。私が乗った寝台はB寝台かつ3段ベッド一番下の寝台。少し幅が広く、カーテンを少し上げて窓から夜景朝焼けがこっそり見られる、私には特等席でした。

typeb 寝台列車は眠れないといいますが、それは本当にそう、ついついいつの間にか寝れてしまったらラッキー、くらいの気持ちで乗ります。今から考えると同じ空間に6人の見ず知らずの客が一夜を共にする、しかも女性客もいて。動画やらインスタやら盗撮やらがなかった、安全で、取り戻したいように思うそんな良き時代でした。


20200223123353日本海特急には、昼間16時間走り続ける「白鳥」もありました。飛行機にまだまだ乗れなかった昭和50年代の懐かしい思い出です。写真は復刻中の時刻表!


 花挿せば茎透きとほる春教室

 桐の花軽きを拾ふ余生かな

 清志郎お前のいない五月闇