学校の休みこそ、子供の感性を解き放つアクティビティを! | フランス紀行

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フランス学校の休みは日本の学校の休みに照らし合わせると変則的で、2月の最終週から3月の頭の週にかけて2週間の春休みがあり、今週の頭からback to school。6週間学校に行くと2週間の休みが訪れるというフランスの学校システムは、最初は戸惑うこともあるが、慣れるとこれぐらい良いシステムはないと思う。なぜなら、学校以外の課外活動も思う存分楽しむことができる時間的な余裕があるから。

 

従来の学校教育が子供の将来にどれだけの付加価値をもたらすのか疑問視される中で、学校以外の場所でそれぞれの子供の興味やニーズに合わせたアクティビティやプログラムに参加させることはとても重要だと思う。

 

学校サイドも「既にある答えを覚える」のみならず「新しい答えを考える」もしくは「新たな問いを立てる」教育を行おうと努力してはいるが、やはり特定のカリキュラムに即した集団教育施設においては人類が蓄積してきた知の集大成の伝授に終始してしまうのは致し方ない。また、それはそれで十分な意義がある。良質な思考は良質な知識の獲得を抜きにして考えられない。学校ではそのために必要となる良質な知識の習得をサポートしてくれる。

 

そこで我が家では学校が休みの時には、アウトドアを楽しむキャンプやアート、日本文化に触れる体験を組み入れたスケジュール建てをして、子供の感性を解き放つよう仕向けている。自分が知らない世界にディープダイブすることで、新たな世界観を打ち立てるための素材を得ることができるようサポートしているわけです。

 

昨年の秋休みにはインターナショナルスクールの子供たちを対象にプログラムされた長野県は白馬でのキャンプに参加した。夏のアメリカでのサマースクールに備えて、本格的なAway from homeを体験させようと申し込んだわけです。

 

出発の朝は、親子ともども(もしかしたら親だけだったかも・・・)ドキドキで集合場所の新宿駅に到着してみると、あれ、フランス学校のお友達も数人参加??となり、毎朝スクールバスで一緒の女の子も一緒に参加することが分かって、ホッと一息。全く知らない人達の中に入るのも良いけど、この期に及んで知っている顔があるのは嬉しいもの。

 

子供が旅立った初日は家があまりにも静かで、しかも広く感じられ、ちょっと落ち着かない気持ちに・・・しかし、久々の自由を満喫!とばかり出張に外出とボリューミーなスケジュールを立てたことから、2日目からは「子供元気で留守がベスト」の精神状態に・・!週の真ん中あたりで突然、「ママ、私!元気?!」と威勢の良い電話をくれましたが、周囲のお友達と一緒に笑い転げて会話にならず、早々にブチっと切られて会話終了。楽しく元気でやっているとこちらもますます安心、心置きなく仕事に没頭できました。

 

お互いに充実の時間を満喫し、最終日に新宿に迎えに行った時には、満面の笑みでギューっと🤗。いつものごとく、「おなかがすいた!何か美味しいものはないの?」の一声で、新宿南口のルミネにあるとんかつレストランに入ってモリモリ夕食をかきこみ、一息ついてから思い出話を語ってくれました。

 

フランス人同士3人部屋になり、夜な夜なばかばかしい話を繰り返し、Giggleしっぱなし、でも初日の夜はちょっぴりホームシックにかかり部屋の一番大きいお姉さんに慰めてもらって本当に嬉しかったこと、その後もずーっと可愛がってもらったこと(今でも学校で出会ったら、いつも🤗してもらうらしいです!!)、もう一人のバスで一緒の女の子は一緒に寝るぬいぐるみが臭いので窓から捨てて先生に叱られたこと、男の子の部屋からは夜中も盛り上がって叫び声やいびきが聞こえてきた(暖房が利きすぎて暑くて窓を開け話して寝たらしい・・・)こと、期間中に連れて行ってもらったコンビニで初めてジャンクお菓子を500円分たんまり買ったこと(!!)、カヤックでお尻が濡れたお友達に「You wet the pants!:おもらししたでしょう!」とからかったことなど、盛沢山な珍道中で、こちらは笑ったり、あっけにとられるばかり。

 

それでもキャンプが終了して迎えに行った新宿駅では、先生方から「日仏英の通訳として活躍してくれました!本当に助かりました!」とお褒めの言葉をいただき、😉。改めて、本当に大きく頼もしくなったと、母の心は喜びでいっぱいになりました。

 

このキャンプはエバーグリーンという会社がインターナショナルスクールの子供向けに白馬で企画しているもので、一週間単位で一年を通じて様々なプログラムが実施されています。秋は、白馬村を中心にトレッキング、サイクリング、マウンテン・クライミング、カヤックなど様々なアウトドアを子供たちに楽しませてくれます。そして、テントに寝泊まりするのではなく、しっかりホテルでの宿泊・食事が提供され、秋の行楽さながらです。おかげ様で、スキーとはまた異なる白馬の楽しみを見つける機会になりました。

 

一緒に行ったフランス人以外にも新しい友達もできて、学校以外で新しい友人を作るチャンスにも恵まれます。子供たちは喧嘩もしますが、直ぐに仲良くなるので、こういう時期に様々なお友達に触れ合う機会を作るのは何よりの勉強。

 

次は、現在夢中になって通っているアートスクールについてお伝えしますね。