10/30から、再ロックダウンに入ったフランス。

 

ロックダウン以来、ほとんど外出をしていないので

今日の写真は、以前撮影した秋色のパリの写真を載せます。

 

 

トゥッサン(秋休み)バカンスが終わる11/1までは

自宅へ帰宅するための移動が認められていましたが

11/2からは、完全にロックダウン。

 

テレワークは努力目標ではなく義務となり

大学以上の学術期間は完全オンライン移行、

外出時には外出許可証の携帯が必要で

違反者には罰金刑や、悪質違反者には禁固刑も有。

 

政府主導で、必要最低限以外の外出は

コントロールされている…

 

…はずなのですが……

 

やっぱり何だか、緊張感が足りないというか何と言うか

前回のようなピリリとした雰囲気は皆無の

ふにゃふにゃなロックダウンとなっています。

 

 

たしかに、食料品や薬局などの

生活必需品以外の商店は開けてはいけないので

ファッションや家具などのお店はクローズしています。

 

でもこの『必要な』の線引きがすごく緩いので

春のロックダウン中には開けていなかったような業種も

食関連であれば軒並み開いてる印象。

 

生活必需品以外のお店も

クリックアンドコレクトと言われる

事前にオンラインでオーダー&支払い済の品物の

ピックアップのために、お店自体は開けていたりするので

(そしてピックアップのためならば、自宅から1km以上離れてもOK)

春の外出禁止と比べて、言い訳できる抜け道もたくさん。

 

 

その結果か、週の半ばには

『60パーセントのフランス人が

 外出禁止のルールを破ったと認めた』というニュースが

複数のメディアに掲載されたりして。

※ソース:Le Figaro avec AFP / Deuxième confinement : 60% des Français ont transgressé les règles

※ソース:RFI / 60 percent of French people admit to violating lockdown rules

 

11/12に行われたアンケートでは、

『60%のフランス人が外出許可証(Attestation)を

不正に利用したことが1度はあると答えた。

これは1度目の外出禁止期間のはじめの6週間の

アンケート結果よりも27ポイントも多い』

とのこと。

 

この数字、ズルを認めた人だけの数字なので

実際にルールを破った人数は

もちろんこの比ではないと思います。

 

きっとフランス人にとったら

『et alors ?』(だから?)ってくらい

何ともないことだと思うんですけどね、

 

ルールはルール!と教えられて育ったので

真面目にロックダウンをして粛々と過ごしている身としては

『やってらんなーーーい!』な事実。

 

このアンケート結果を見て

『みんなやってるし、もう良いんじゃない?』などと考えて

ロックダウンの風紀を乱す人が増えそうな気がして

ちょっとザワザワしています。

 

 

肌感覚ですが、道ゆく人たちも

一度目の外出禁止期間と比べて、かなりリラックスモードで

タバコを吸いながら、飲み物を飲みながら

マスクをずらして、携帯で喋っていたりして。

 

スーパーなどの入り口に置かれた消毒薬も

利用する人は少数派だし

近所の人とバッタリ出会えば

大人たちも、至近距離で立ち話したりして。

 

ウィズコロナな状況に慣れすぎてしまって

ダレているというか、緩んでいるというか

何ともロックダウン感が薄い日々となっています。

 

 

11/6には60,486人/24H

11/7の数字は、86,852人/24H

右肩上がりを続けて

私たちを震え上がらせていた日毎の感染者数も

今は3万人台。

※ソース:Le Parisien, 11/8現在

 

3万人でももちろん、すごく大きな数字だけれども

一度大きな数字を見てしまうと

何だ、ピーク時の半分まで下がったんだ、と

謎の安心感を感じたりしてしまいますが

病床数に影響が出るまでにタイムラグがあるので

病院は相変わらず、逼迫した状況が続いていて。

 

 

11/12に、首相ならび関係省庁の大臣により発表された

外出禁止開始後2週間の総括では

 

当初の外出禁止期間、12/1で規制が緩和されたとしても

商店はしかるべき措置をとった上で開ける可能性があるが

レストランやバー、スポーツ施設は閉鎖、

 

12/1以降も移動に際しては、外出許可証の携帯が必要、

 

クリスマスやクリスマスバカンスについては

予約はまだ尚早、クリスマスに移動が可能となった場合でも

大人数のディナーなどは認めない、などと

相変わらず、厳しい状況が続くであろう内容が

織り込まれていました。

 

私の友人たちは、インターナショナルな友人たちが多いので

パリでクリスマスを過ごそうかな、と心が傾いている様子。

 

かく言う私も

例年はパートナーの実家があるブルターニュ地方で

昨年は日本で過ごしたクリスマス&年末年始ですが

今年はパリで過ごすことになりそうです。

 

我が家には、クリスマスに欠かせない

シャポン(雄鶏)を焼けるようなオーブンはないので

今年はこじんまりとしたディナーになりそう。

 

せめて美味しいワインを開けて

できれば、友達と集まれたらいいなぁ…

(ワインサロンも延期・中止が相次いでいるので

 我が家の『ちょっといいワイン』のストックも品薄な今日この頃です…涙

   毎年訪れる、大好きなワイン展のオンラインショップを眺める日々。

 この春は、VIP招待チケットまでいただいていたのに、開催中止に。残念すぎる…)

 

 

 

久しぶりのYouTube動画は、パリ散歩番外編。

ロックダウン前日に撮影した、パリの街の様子を

最近のパリに関するおしゃべりとともに。

エア旅行気分で、散歩をお楽しみいただけたら嬉しいです。

 

 

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