先週土曜、2月2日は
キリスト教のChandeleur、キャンドルの日。
フランスでは、クレープを食べる伝統があります。
街角のスタンドはもちろんですが
一家に一つ、クレープ専用のフライパン、クレープパンがあるくらい
クレープは、フランス人におなじみのデザート。
パリに住むようになってから、いつの間にか
クレープを食べる機会が増えました。
日本のクレープスタンドは
薄くてやわらかい、もっちり系の生地が多いかと思うのですが
フランスは、けっこうしっかりとした、厚めの生地が主流。
アイスやケーキ、サラダが入ったものまで揃う日本と比べ
メニウのラインナップも、いたってクラシック。
バター&シュガー、シナモン、ジャム各種、
ヌテラとマロンクリーム、時々キャラメルくらいのもので
フルーツも、バナナくらいしかありません。
クレープの本場・ブルターニュ地方のクレープリーの
バナナキャラメルクレープ。
中には、フランベされたバナナが入っています。
今まで、クレープはフライパンで焼いていたのですが
今年こそは!と、やっとクレープパンを購入。
(そんなにお高いものではないのですが、クレープを焼く用途にしか使わないので
なかなか勇気が出なかったのです…。とっても使いやすくて、買って大正解!でした。)
自家製クレープで、Chandeleurを楽しみました。
この、月のクレーターっぽい柄ができるくらいの
ちょっとウェルダンな焼き加減が好み。
今日は、私がいつも作っている
簡単シンプルレシピを、ご紹介したいと思います。
【材料】
・卵1個
・薄力粉(フランスのType 45)テーブルスプーンに山盛り8(300ccくらい)
・砂糖(Cassonadeと言われる、ややブラウンシュガー)テーブルスプーン2~3
・牛乳400cc
・有塩バター少々(2~3gくらいの小さなキューブにしておく)
・ホイッパー(手動のもので十分です!)
・クレープパンか、フライパン(テフロン系だと綺麗に仕上がります)
・フライ返し(面積広めなフラットタイプだと、返しやすいです)
・レードルかおたま
【作り方】
1:ボウルに卵を割り入れて、カラザを除去。ホイッパーで軽く混ぜる。
2:①にお砂糖全量を入れて、力強めに混ぜる。
3:②に、牛乳の半量を入れて、軽く混ぜる。
4:③に薄力粉を入れて、ダマがなくなるまで混ぜる。
5:④に残りの牛乳を入れて、さらにホイッパーで混ぜる。
6:クレープパンかフライパンを熱して、バターをひとかけら落とし、熱する。
7:バターが茶色く色づいたら、クレープ生地をレードル1杯分投入して
クレープパンを、円を描くようにスナップしたりして
生地をできる限り薄く広げる。
クレープパンの温度は、生地を入れた時に『ジュッ』と音を立てて
端がポツポツ穴が開くくらいがするくらいが良いです。(下記写真)
表面が乾いて、端がめくれ上がってきたら、裏返してしばらく焼く。
生地の穴。
十分に熱したクレープパンだと、こんな穴ができます。
卵少なめ+薄力粉多めのレシピなので
薄く焼いても、パリっとしたハリのある生地になりますが
生地を流し入れる際に、クレープパンを熱し過ぎてしまうと
伸びが悪くなるので、厚みが出ます。
8:裏面にもうっすら色がついたら、はじめに焼いた面が見えるように
お皿へ盛り付ける。フランスは、二つ折りか四つ折りが多いです。
ヌテラやはちみつ、ジャムなどを乗せて、いただきます!
今回は、ちょっと変わった風味が特徴の
栗のはちみつにしました。
以前、フランス人マダムに教えてもらったレシピから
自己流に、いろいろプラスマイナスした結果
いたってシンプルになりました。
この分量で、大きめクレープが6〜7枚くらい焼けます。
オリジナルレシピは、生地に
バターやラム酒、バニラシュガー、塩が入っていたのですが
私は休日の朝に食べることが多かったのと、
同じ生地でサラダクレープを食べたりもするので
ラム酒、バニラなどを簡略化した結果、現在の形に。
生地もねかせたりせず、混ぜてすぐに焼いてOK。
バターは、クレープパンの上で生地と混ざってくれるので
生地には入れなくても、バターの香りが楽しめます。
塩も、ツブっとした岩塩の入ったバター使っているので
あえて加えなくても、塩味も感じられます。
日本の材料で作ると、少し風味が変わるかもしれませんが…
簡単、美味しい、失敗なし!なシンプルレシピ。
どうぞお試しあれ!