日仏友好160年を記念して

日本の文化や芸能をフランスで広めるイベント

Japonisme 2018が始まりました。

 

歌舞伎や狂言、舞台や展覧会など

パリでは日本色豊かな催しが日々行われています。

 

 

その中でも、特に気になっていた

香取慎吾さんの個展

『NAKAMA des ARTS Shingo KATORI』へ行って来ました。

 

 

日本のメディアでは、場所は

ルーブル美術館、とアナウンスされていますが

正確には、カルーセル ドュ ルーブルという

ルーブル美術館付帯のショッピングモールの回廊部分。

 

ルーブル宮殿時代の構造が見られる

素敵な空間です。

 

 

そこに…

 

結構な数の作品が並んでいました。

 

反対側からの眺め。

向かって右側の空間には

アート作品としてのドレスや、ドーム型のテント?など

立体的な作品が並びます。

 

ドームの中は、入れるようになっていて

ドームに反響する音が楽しめる仕組み。

秘密基地の入口。

 

内面は、フランスカラー?

赤と青が混ざり合って、ネオンピンクのような色合い。

中央にスピーカーがあって、音が反響するので

周囲を流れる音に囲まれているように感じます。

 

 

立体中心の右側に対して、左側は2Dの作品が中心。

ダンボールやキャンバスなどに、思い切り描かれた

慎吾画伯の作品群が並んでいました。

 

 

今回の展示会のテーマでもある

NAKAMAとともに仕上げた作品。

インスタグラムで募集した作品を集めたという

塗り絵の集合体です。

 

 

ほかには、アブストラクト(抽象作品)が

なかなかに私好みでした。

 

 

 

あとは、メッセージを込めた?と思われる作品

『スケープゴート』も、私好み。

ちょっとだけ、奈良美智さん風?

 

 

そして最後はもちろん、エッフェル塔!

 

そして東京タワー!

この二作品は、今回の展示の中で、一番好みだったもの。

フランス国旗と日本国旗が描かれていて

形や色の対比も面白かったです。

 

 

初日の行列の報道写真を見て、戦々恐々としていたのですが

平日夕方という時間帯もあるかとは思いますが

お客さんは数えるほど。

本当にゆっくりと楽しむことができました。

 

ルーブルという、クラシックな作品のみを扱う美術館で

さらに美術館内ではない、ショッピングモール。

普段は、展示会などを行う場所ではないスペースでの展示。

ルーブルというネームバリューのためなのでしょうけれども…

 

客層を考えても、適正とは言えない選択だと思います。

 

例えばパレドトーキョーやポンピドゥセンターなど

現代美術を扱う美術館であったならば

それを見たいというテイストを持ったお客さんが集まるし

アーティストとして、表現者として、

今後広がっていく可能性が見込めるかと思うのです。

 

なんだか勿体無いなぁと思った、NAKAMA des ARTSでした。

 

 

NAKAMA des ARTS

Hall Charles V du Carrousel du Louvre

10/3まで開催中