今年は暖冬で、雪が降ることもなく
1月の後半にマイナスを記録したきり
最低気温も、10度程度をキープ。

深々と冷える、石畳の底冷え
降り積もる大雪で交通機関の大混乱、など
暗く重た~い例年に比べ、今年は
スキップしてしまいそうなくらいの暖冬っぷりでしたが

今週は、最低気温が2~3度くらい。
久しぶりに冷え込んでいます。


寒くなると食べたくなるものと言えば、鍋!
日本人の心の友と言っても良いほど
冬と鍋は、切っても切れない仲!!


パリには
辛~い肉鍋、麻婆、火鍋など
中華系の鍋は、いくつも選択肢があるのですが…

日本風の鍋を食べるのは
なかなかにハードル(とお値段)が高かったりします。


一番簡単なのは
自宅で、もしくは日本人の友人と、
日系スーパーで食材を買って、家鍋をすること。
(鍋キューブ、買いだめています。)

もしくは、本格的な日本食レストランで
鍋を食べること。

でも、もっと手軽に食べたい時に重宝しているのが
パリの中心にある中華街、Arts et Métiersにある
『Shabu Sha』(シャブシャー)

お皿に乗って回転している具材を
カウンターに設えられた、一人用鍋で加熱して楽しむ
回転鍋レストランです。
 

初めて通りがかった時は
ノスタルジックチャイナな店内に流れる
ネオ回転寿司的な雰囲気に圧倒され
「絶対おいしくないはず!」と決めつけていましたが

怖いもの見たさで、一度食べに行ってみたところ、
とっても気に入ってしまい。。
その後、何度も通っています。


まずはドリンク(日本酒や日本のビールもあります)と
自分用鍋に入れるスープをチョイス。

スープが運ばれてきたら、
回転皿の具材を、自分の鍋に入れてグツグツ。
 


これで、一人用サイズです。

自分の好きなタイミングで、
自分の食べたいものを、食べたいだけ。

具材を育てている間に、誰かにさらわれる心配もありません。
(私は、くったりと煮込まれた白菜が好きなのです。)
 

 


白菜、エノキ、しいたけ、ほうれん草、チンゲン菜、
牛肉、羊肉、鶏肉、白身魚、エビ、イカ、
ワンタン、マロニー、豆腐、油揚げ、湯葉など
鍋の具材が一通り揃っていて、全て食べ放題。

 

 

 

 

 

 

 


こんな感じでまわってきます。
 

サイドメニューとして
巻き寿司(エビフライ巻きも!)、
海藻サラダ(中華風、これがハマる味!)
枝豆なども完備。

時に、具材が中華風なこともありますが…(湯葉なんか特に!)
私的には許容範囲です。
 

何より、パリのど真ん中で、これだけ食べて
ディナータイムでも25ユーロ(ランチ18ユーロ)!

いつ行っても、とっても賑わっています。

予約はしたことがないけれど、
混んでいる日は、『1時間半』などの時間制限があることも。
(さすがに1時間ほども食べれば、お腹いっぱいになります。)
 

難点は、ほぼ全席カウンターなので
人数が多くなると、コミュニケーションが取りづらくなること。
一列に並んで会話をするには、3人くらいまでが良い感じです。


日本人的な、『具材の火の通り加減を調整する』
『ひと煮立ちさせて火が通るのを待つ』感覚を
フランスのみなさんが持ち合わせているのか、
個人的には心配していたのですが

普段からのんびり食事を食べるお国柄のおかげか
みなさん、具材がちゃんとグツグツ煮えてから
口に運んでいました。

(『初めてです』と言えば、店員さんが食べ方を説明してくれます。
食べ放題ではあるのですが、フードファイトのように、ガツガツ食べる人は皆無。
フランスでは、ビュッフェや食べ放題と言えども、
欲張りすぎず、程よい量で食べ終える人が多いように感じます。)


 
私は、毎回同じ味
(ちょっと中華なスープに、ゴマだれ)を頼んでしまうので
他の味を試したことがないのですが

先日、友人のチョイスしたスープを一口もらったところ
トムヤム風で、完全にタイスキ系の味でした。
中華系の火鍋っぽい、麻辣的な真っ赤なスープもあります。
 

ちなみに、店名の『Shabu Sha』とは、

しゃぶしゃぶっぽいイメージのようですが
食べているものは、しゃぶしゃぶと言うよりは
完全なる『鍋』です。

また鍋が恋しくなったら、食べに行きたいと思います 

SHABU SHA
72 rue des Gravillier, 75003
01 42 77 06 69

* 久しぶりに再訪したところ、閉店していました…。(2020年冬)
  パリの飲食店は、本当に入れ替わりが激しすぎます。