私の勤務する支援学校は慢性的な教室不足。
2クラスを1教室に無理に詰め込んでいるので、かなり過密状態です。
私の担任するクラスは、1教室に10人の子どもと3人の大人が過ごすというびっくり環境。
クラスの中に、自然派育児（笑）を実践していらっしゃるご家庭があります。
具体的にどんな感じかというと、
・肌がガサガサジュクジュクなのに
「薬を使わず自然に治したい」
と言って皮膚科を受診させない。
・服から個性的な匂いが漂っている。
よく分からんオーガニックの洗剤でも使ってるんだろうか…。
・冬でも薄着をさせる。
ジャンパーは流石に着るが、中身は薄手テラテラの７部丈ズボン、薄手のロンＴ、下着はタンクトップという出立ち。
東北地方なので寒さは半端ないです。
・38度39度の発熱があっても
「医者に行くとかえって何かもらってくるから嫌だ」
と言って受診させない。
・そんなにこだわっていらっしゃるのに、お子様は何故か高度肥満である。
などなど、仕事じゃければちょっと関わりたくない系のご家庭です。
ここでは、そこの家庭のお子様を自然派くん、お母様を自然派ママとします。
ついこの間、自然派くんが欠席するという連絡が入りました。
朝に38度出た模様。
次の日、案の定受診せずに登校しました。
「外で遊んだから疲れたんだと思いますー。」
「熱も下がったので受診はしませんでしたー。」
だそうです。
学校でも検温しましたが、確かに発熱はしてない。
しかし鼻水ジュルジュル状態でした。
2日後、自然派くんの隣の席の子が39度の熱が出て欠席。
そこのご家庭はちゃんと受診して下さいました。
結果はインフル陽性。
さらに3日後、自然派くんが熱をぶり返したようでまた欠席しました。
同じ日、自然派くんの他に5人のお子さんが発熱で欠席しました。
自然派くん以外のご家庭は受診してくださいました。
結果は、5名中3名がインフル陽性。
この日、自然派くん含め6名が欠席。
10名のうち4名しか登校していない状況。
この4名のうち2名は発熱で途中早退しました。
もちろん後日ちゃんと受診して頂き、2名ともインフル陽性が出ました。
自然派ママにも受診をお願いしましたが、
「かえってもらってくるのが嫌なので！」
「兄弟も熱がありますが元気ですよ！」
「家に検査キットがあるんですけど、1つしかないので使いません！」
とのこと。
この時点で
・インフル陽性が10名中6名。
・意地でも受診しない家庭が1名。
というカオスな状態。
事態を重く見た学校は学年閉鎖を決行。
この週は最終日（終業式・離任式の日）以外登校日が無しになりました。
他のご家庭もとんだ迷惑ですね…。
そして昨晩、私が発熱。
受診したところインフル陽性でした。
隔離期間の関係で、離任するのに離任式を欠席することが決定しました。（白目）
後日追記
渋りまくる自然派ママにどうにか頼み込んで頼み込んで、ついに受診してもらいました。
（他所様の子のことで頼み込むってのもおかしいですけど。）
（あと頼み込んだのは私じゃないです。インフル療養中ですし。）
結果、インフル陽性。
最初の時点で受診してくれていれば、学年閉鎖も免れただろうに。
はーあ。