教員経験者の方

「教員って、コネがあればなれるんでしょ?」

田舎の、特にご年配の方にこんなことを言われたことがある方がいるかもしれません。

(むしろコネが無いとなれないくらいに思っている人もいるかもしれませんね。)







教員採用試験とコネについて
私の過去の黒歴史を懺悔します。





私は

①地元の県の特別支援学校、小学校

②嫁ぎ先の県の特別支援学校(現在も勤務中)

に勤めた経験があり、2県の採用試験を通っています。



受験するにあたって、2つのどちらもコネの話が出ました。





①地元の県の採用試験の話


地元の県はそこまで都会でもないし田舎でもないような県です。

実家のある所はド田舎ですけどね。



ただ、

・県民のイメージが
 「上品ぶってる」
 「性格悪そう」
 「プライド高そう」
 「ねちっこそう」
 「裏表ありそう」
 「笑顔で嫌味言いそう」
 などと言われがち。(陰湿なイメージ。)


・古くからの家が多く、無駄に伝統やら家柄やらを重んじる風潮。


・汚職的なニュースが多い。



というトリプル役満な土地柄です。

まあ、歴史とか文化的には素晴らしい側面もある地域ではあるのだとは思いますが…




そして、
僧侶、神主とかの職業についてる人の発言権が強く、そういう人が議員をやっていたりすることが多いです。





で、
私の実家は


金は無いくせに無駄に歴史だけはあり、


高い固定資産税と引き換えに
ボロくて大きい家・先祖代々の土地を維持することが義務だと思っており、


すっかり没落している癖に自分達を名家であると疑わない、


化石みたいな一族です。





そんな一族は、
お盆とお正月に命をかけているといっても過言ではありません。



「お盆・お正月は帰省するのが当たり前!」
「お盆とお正月に仕事をしてるなんて日本人としてありえない!」
という考え方の一族。



そして
伝統(と見栄)のために
お経やご祈祷をしてもらい、
お布施や初穂料を払うことが恒例行事。





そんなこんなで
僧侶・神主 = 議員
との距離が近い家です。





そして
私が教員採用試験を試験を受ける時


私の母親(ADHD多動衝動優勢)

コネで合格させてもらえるよう議員さんに頼みに行きました。

勿論私への相談無しに。

さすが毒親。





事後報告された私は大激怒。


母は

「もう言っちゃったしぃ。」

「でも、筆記試験通らないことにはどうにもならないって言ってたよ。」

「昨今は筆記試験の点数がバッチリ出ちゃうから誤魔化せないけど、面接とかは下駄履かせられるって。」

とあっけらかーんと話していました。
思い出しただけで殺意。



結局、
筆記がクソだったので落ちました





そして後日、
私の父親(ASD積極奇異)

私の同級生の親に、コネを使ったにも関わらず私が試験に落ちたことを言いふらしました。

さすが毒親。(2回目)







次の年
2回目の受験


あんなに私が大激怒し、

議員さんには言うなと口を酸っぱくして言ったにも関わらず、


母はまた頼みに行っていたらしいです。


しかもまたしても事後報告。

さすが毒親。(3回目)





胸糞悪いのが受かってしまったこと



自分で言うのもなんですけど、
筆記も面接も模擬授業も実技も相当手応えあったんですよ。(自画自賛)


内心、
これは合格したな!
と自信満々。(自画自賛)



なのに
コネかもしれないと思うともう発狂ですよね。

冷静に考えれば1回落ちているわけだし、
コネの力なんてそうそう無いか、
あったとしても微々たるものだろうって分かるんですけどね…


教職には就けたものの、
「きっと実力だった」
「もしかしたら力不足なのに下駄を履いているのかも」
と感じながら悶々と過ごしました。





そして面倒臭かったのが

(他県へ嫁ぐため)退職する時、その議員さんに挨拶に行かなければならなかったこと




本っっ当に行きたくなかったです。



でも、
父母はまだしも
親戚一同が今後不利益を被るかもしれないと考えると怖くて申し訳なくて
(あと↑のように母に脅されて)
渋々挨拶に行きました…。





結婚と退職の報告をすると

「なんで長女なのに嫁に行くんだ!」
(※女姉妹しかいません)

「相手は長男なのか!?」

(次男だと答えると)
「次男なのになんで婿に来ない!」

と地元の方言バリバリで攻められました。

地元の方言怖いんですよね…
まじで嫌だ…



そして
なんで親戚でもないのに結婚のことにまで口を出されなきゃならんのだ。



こんな両親と土地柄だから、長女なのに他県へ逃げるんですよーだ。



そんなこんなで
結婚を盾にして、
飛行機や新幹線では直行では行けないような距離の県へ体よく逃げました。





②嫁ぎ先の県の採用試験の話


陰湿さはあまり無い県です。


でも、
地元の県よりは田舎です。


ここでもコネは存在するようでした。





夫の仕事の取引先の方が、県の教育委員会に顔が効く方で

「試験受けるなら、奥さんのこと口利きしとこうか?」

との申し出が夫へありました。


が、
夫は丁重にお断りしたらしいです。

私が地元の県で味わった嫌な出来事を逐一愚痴っていたため、とてもそんな気にはなれなかったとのこと。



わざわざあちらからの申し出を蹴ったのだし、不合格でも仕方ないよなぁ…
と思っていたのですが、

結果、無事合格。

正真正銘の実力での合格(のはず)です。



地元よりも何倍も倍率が厳しく、全国的にも高倍率の県です。

地元の県での疑惑の合格がずーーーっと心に引っかかっていたんですけど…

地元より難しい県の試験に受かったことでちょっとだけ気持ちが晴れました





私が
教員採用試験とコネについて思うことは


・「筆記は誤魔化せないけど、面接などは誤魔化せる」は、本当かもしれない
(が実際のところは正直分からない。)


・ただ、筆記が悪ければコネは通用しない。


・の割に、コネ相手に弱みは握られる。
 (というか逆らえなくなる。)
 自分の尊厳も無くなる。
 ハイリスクローリターン。


・コネを断ったからといって不合格にはされない。
(相手によるとは思いますが…)


です。







この話を書くこと、めっちゃ勇気がいりました。


「お前、教員っていってもコネ採用されたことあるんじゃねーか」
的な批判を受けるのが怖いです。



が、
批判されても仕方がないことだと思います。


真っ当に試験受けてる人が全国に何千何万といるわけですし

教師を信頼して学校に預けてくれる親御さんや、学校に通っている子ども達も何千何万といるわけですし



母親のコネ依頼が発覚した時点で、
受験・合格を辞退するのが一番クリーンなやり方でしたね
今になって痛感します。



「いや、あんなにできていたのだから、実力に違いない」

「これを辞退したら、不利な口利きをされて今後一生採用されないのでは」

「pari家親戚にも迷惑がかかるのでは」


という気持ちが捨てられませんでした。

自分は本当に未熟だったし、卑怯だったと思います。





教員目指して頑張っている学生さんや講師の先生
実力で合格した先生
学校に大事なお子さんを預けている親御さん
学校に通っている児童生徒さん


これを読んで、不快な思いをさせてしまったら本当に申し訳ないです。



こんなクズ of クズは
そうそう滅っっっ多にいないです。


ほとんどの先生はコネとは無関係に実力で教職についている、ということをご了承頂きたいです…。
こんなこと言い出したお前が言うなよって感じですけど…。