1年間の変更期間を経て、ついに新たなポイント制度による世界ランキングが更新された。
その結果、僕の世界ランキングが爆上がりした(笑)
40もジャンプアップし27位となった。
少しでも上がれば嬉しいけれど、ここまでの変動には正直素直に喜べない感覚を持つ。
天邪鬼ではないつもりだけど(笑)、問題はここから先なのだから。
ではこの1年間の変動について僕視点で簡単にお話しさせていただく。
世界ランキングを決めるポイントのシステムはこの数年間でいくつかの変更をしていて、シンプルに言うと以前は「勝ったら増えて負けたら減る」というものだった。
それが数年前の変更で「勝ったら増えて負けても減らない」となった。
そしてそのポイントは永続するものだった(1年間試合に出なければ確か5%減る)。
そして更なる変更となったのが今年から。
これが大きな変更で、新しいポイント制度が決まったのだ。
だから、去年まで有していたポイントは今年一年間をかけて無効となり、今年からのポイントだけでランキングが決まるという形になった。
ちなみに今後のポイントは有効期間が1年間だけで、その間の最大6大会の結果によるポイントでランキングが決まっていく。
で、去年までのポイントの「一年間をかけて」というところが今回のランキングの大きな変動になったのだけれど、要は去年までのポイントが一年間をかけてだんだんと減っていっていて、それが今月完全になくなったというもの。
じゃぁ、みんな一緒に減っていくのになんで僕だけそんな大きなジャンプアップを?
僕を含め去年一年間くらい?出場していなかった選手はそれまで獲得していたポイントが反映されず0ポイントのまま今年を戦っていた。だからその一部の選手は去年までのポイントは無いまま今年のポイントのみが反映される結果となり、過去のポイントが無い分だけ必然的に低いランキングにならざるを得なかったのだ。
それが今月ついに今年獲得のポイントのみとなり、今年の出場回数が少ない選手、出たけど予選を勝ち上がれなかった選手が下がり、今年より多く出た選手、そして成績を上げた選手が上がるという結果となった。
ジャンプアップ最高は41位の上昇で2人いる。
30位台も複数いるし、大きく上がった選手がいれば同じように下がった選手もいる。
そういう現状。
今後はこのシステムの変更により、どの大会にどのようにエントリーしていくのかのマネージメントがこれまでとは激変すると思う。
とにかくより多くの大会にエントリーせざるを得ないので、各国各チームの今後の動きがどうなるかも要注意だし、遠征費自己負担の日本チームにとってもかなりシビアなものに変わりはない。
今の為替のこの現状も僕らにとっては超厳しいもの。
数年前に比べるとコストは1.5倍に上がっている。
それを自己負担。
所属先や個人スポンサーのサポートがあるとしてもそこにはもちろん限りもあるし、上限を越えればそこれは自己負担。
またそうしたサポートが全く無い選手は完全に自己負担。
余談だけど、以前海外の選手から「なぜ日本人は経済的負担をしてまでプレーするんだ?」と聞かれたことがある(彼は仕事としてやっていて、給料がチームから出ていれば遠征費等も全てチームが賄っているらしい)。
「みんな卓球が好きで、目標があったり、そうしたいからそうしているんだと思うよ」
と僕の勝手な推測で答えたことがある。
すると彼は「そんな日本人選手を俺は尊敬する」と言ってくれた。
嬉しい一言だった。
でも厳しい現状に変わりはない。
今後予測される大会マネージメントの変化はフライトのプランニングにも既に影響を及ぼしている。
エントリーをしても希望者が多い場合はエントリーを受け付けてもらえない場合もあるし、それは実際に今年の大会でも生じていた。
そんな可能性もあるのに例えばコストを抑えるためにキャンセル不可でチケットを予約することはリスクなので、その辺りも考えていく必要があるし、試合の事やトレーニングの事以外に考えなきゃいけない点が増えた感がある。
でもそれをしっかりマネージメントして結果を出せたらそれは「出来る人」としてこれまで以上に胸を張れることになる(笑)
これぞまさに「ピンチはチャンス!」だな(笑)
とまぁこんな風に驚きと喜びと危機感を与えてくれたランキングの更新。
そしてその週末には毎年恒例の卓トレ杯に出場させていただいた。
D&Iを謳った卓球大会で、今回は主催する卓トレ(卓球場)の10周年を記念した大会。
毎回僕を含む数名のパラ選手が一般(健常者)選手に混ざってプレーさせていただいている。
今回も100人を超える選手がエントリーされていて、その順位が1~100まで明確になる形で試合が運営される。
結果的に僕は39位だった。
ちょっと残念な順位。
もっと上に行きたかった。
他2人のパラ選手(ともに立位)は総合で4位と5位だった。
これは凄い。
試合後は見ていた方から具体的なアドバイスをいただけたりもしたし、多くの方とコミュニケーションを取れたり、顔なじみの方も複数いたりして、回を重ねるごとに楽しくなっているのでした。
これが2025年最後の試合。
今年残すのはもうトレーニングのみ。
来年に向けて積み重ねていく。
でもそのトレーニングもまだまだ楽しみな予定が控えている。
最近はケアを怠りがちだったのでそういう時間も取りたいと思いながらも、つい別のことを優先しちゃっているのでそこも少し修正していきたい。
まずはケガや体調不良なく新年を迎えること。
それに徹する。
そして仕事もしっかり行っていく。
後回しにしない(笑)
後回しと先送り、実は特技(笑)