全日本を翌週に控えた帰国となるフィンランド大会への遠征に行ってきた。

 

僕は時差ボケによるパフォーマンスの低下(プレーだけでなく生活全般における)を気にする方なので、本来であればタイミング的に「行かない」を選択する公算が高いのだけれど、他大会との兼ね合いや様々な点を考えて、また考慮し、今回はエントリーする決断をし行ってきた。

 

結果はシングルス3位、男子ダブルス(MD8)3位と銅メダル2つを獲得することが出来た。

 

この結果は良かった。

 

でも全日本の結果次第でまた感想は異なる。

 

フィンランドから全日本までを一つの括りで捉えているから。

 

だからこそ、時差ボケも自分でも怖いくらいに影響がない。

 

帰国して翌日から朝もいつも通りに起床し、仕事をしてから練習も行えている。

 

でも全日本が終わるまでがこの遠征だと思っている。

 

だからこそ、忘れないうちにまとめておく。

 

 

 

フィンランド、フライトは北極点を通るルートで約13時間。

 

以前よりも身体の疲れを感じない。

 

特に首回り(障がいの関係上より影響が大きい)。

 

タイ遠征の時もそうだった。

 

これはフィジカルトレーニングの効果だと実感している。

 

これまではその疲労感が不安だったので(現地でのケアは期待できない)、十分な対策をしつつ行っていたけれど、今年は全然余裕がある。

 

身体能力の向上なのだ。

 

宿泊は前回までと違う建物の為、同じ施設内ながら外を移動し僅かながらの坂道を下って登って(でも結構な傾斜)、結構な角度のスロープを上って(タイヤによっては濡れていると滑る)の宿泊。

 

でも静かで良かった。

 

なんと、期間中部屋へ戻る際、建物の前にリスがいた!

 

そのレベルでフィンランドは人間社会と自然が共生出来ている。

 

 

 

で、移動のストレスが軽減出来ている為、練習など試合への準備もこれまでより捗り、良いフィーリングでボールを打つことが出来た。

 

これもトレーニングの成果。

 

身体と心と頭の準備をし、いざ試合へ挑み、必ずしも100点満点ではないけれど、前回よりは良いプレーが出来たし、トレーニングの成果を実感することも出来た。

 

逆に課題も明確だった。

 

結果的に、根拠のない?先入観的苦手意識を有する相手にも勝てたし、これまでとは全く違う流れで試合を運ぶことも出来たし、技術的な点においても手ごたえを得たシーンも度々あれば、メンタルの点においてもこれまでとの違いを実感する場面も多々あり、特に準々決勝2ゲーム目の、自分の中での「スイッチの切り替え」が出来たのは我ながら見事だった。

 

これもまたトレーニングの成果。

 

大きな進歩だと言える。

 

逆に課題はフィジカル、技術、メンタルとそれぞれにおいて確認できたことと、それを僕自身腑に落ちる言語化で客観的にアドバイスをもらえた点も大きかった。

 

 

 

ダブルスは日本人ペアで。

 

パートナーは今回が海外デビューとなる選手なのだけれど、シングルスはなんと銀メダル!

 

その勢いを借りて試合に挑んだ。

 

初戦が重要な試合と位置付けていたのだけれど、振り返ればかなり力んでしまっていた。

 

それは今大会全ての試合で共通していた。

 

勝った試合も負けた試合も力んでいて、僕が本来ベストとするプレーには至らなかった。

 

身体は固くはなっていない、でもメンタルはガチガチだったように思う。

 

それが「緊張」だとすれば、僕は緊張というのは空気感染するものだと思っているので、パートナーにも悪影響を与えてしまっていたと思う。

 

それが最も大きな反省点。

 

メダル獲得は嬉しいけれど、不本意な結果であることも否定出来ない。

 

前回のこの大会のダブルス(フランス選手とのペア)での反省点・課題をしっかり克服し、それで得点出来たシーンも何度かあったのは良かったし、これまでにない技術でラリーを展開できたのも良かったのだけれど、やはりダブルスならではの展開が作り出せなかったのは大きな反省。

 

パートナーともしっかり反省を共有出来たので、今後の課題を含めこの先の技術力・競技力の向上に繋げていきたい。

 

 

 

フィンランド、やはり素敵な国だ。

 

今回感動したのはボールパーソンの女の子。

 

高校生くらいのボランティア。

 

所作が実に美しい!

 

宮廷でドレスをまとったレディのような立ち居振る舞いだった!

 

ボールを拾う時は足を揃えて背筋はそのまま膝を曲げて腰を落とし拾う(バレエダンサーのような感じ?)

 

そして選手のところまで歩き、一度足を揃えて立ち止まり、左手を腰の後ろに回すと同時に右手でボールを差し出す。

 

その二人のボールパーソンのみがその動きをする。

 

これは躾を越えた教養というレベルの所作に思えた。

 

深く感動した。

 

感動したあまり、自分の試合で彼女たちが入ってくれた際に、「あなた方は実にエレガントです」と伝えた(笑)

 

また、別の男性ボールパーソン(高校生くらい)からは試合を終えた時に「あなたのプレーは格好良かった。ナイスプレーだった」と褒めてもらった。

 

この言葉が嬉しかったけど、それ以上にこうしたコミュニケーションが嬉しいし有難かった。

 

これもまたお国柄なのかもしれない。

 

ムーミンの生まれた国だもの(笑)

 

 

 

さぁ、次は全日本。

 

時差ボケも疲労感もアドレナリンが出てるから実感がないだけなのかもしれないけれど、であればもう少しそれを引っ張って、全日本まで頑張りたい。

 

フィンランド遠征の価値がどうなるかはこの結果で決まるし、メダルの価値も変わってくるかもしれない。

 

帰国してからも連日の仕事とトレーニングで疲労感がない訳ではないけれど、そこは上手く積み重ねていくしかないし、時間のマネージメントは自分で上手くつけるしかないので、最善と思える選択を自分自身で行っていく。

 

この経験もまた未来の自分の糧になるはず。

 

未来の自分が今の自分に感謝してくれるように、感謝してもらえるように、未来の自分を後悔させないように、今をしっかり頑張る。

 

とにかく全日本を頑張る!