吉田貝層の化石【 Nipponopecten akihoensis 】 | 関東化石採集の旅

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いよいよ、明日で今年1年も終わりですね。
今年も新型コロナの蔓延防止に翻弄されながらの1年間でしたが、私は、それなりに化石採集には行っていましたが、皆様はどうでしたか?

さて、本日の化石も先月の11月5日(土)に吉田貝層から採集された貝化石です。

ただし、化石ブロガー『いちじく』さんから現地で私が譲り受けたもので、自採の標本ではありません。



ちょっと怪しい鑑定結果となりましたが、たぶん合っていると思います。

【左殻】

イタヤガイ科

和名:ナトリホソスジホタテ
学名:Nipponopecten  akihoensis(Matumoto,1930)
殻長:54.43mm
殻高:66.90mm
産地:栃木県那須郡那珂川町吉田
産出層:荒川層群 大金層
時代:新生代 新第三紀 中新世中期
特徴:殻はやや小型の円形に近い扇形。膨らみはとても弱い。殻表は低く細い多数の放射肋によって刻まれる。左殻の肋間は布目状を呈する。


【放射肋の拡大画像】

肋間の布目模様が観察できる保存状態が良好な標本! 


【母岩を横から見た画像】
残念ながら失った右半分は川スレです。
所謂、いちじく標本ですが。大金層から産出したと云うことが重要なポイントです!
探せば、完品が見つかる可能性もゼロではありません。再び、採集に行く気力が湧いてきました!


今年も明日の大晦日に掛川に行く予定です!
なので、近日中に掛川の化石で更新予定です。